大槻ケンヂ「我が名は青春のエッセイドラゴン! (角川文庫)」読了



去年の冬に出た文庫本エッセイ集。オーケンの変態チックでモンモンとした青春時代、思春期に見て感銘を受けたテレビ番組、その他雑エッセイの3部構成。
面白かったのはやはり第1部だ。内容は今までに数々出版されているエッセイ集で述べられていることとなんら変わりはないが何度読んでも面白いものは面白い。オナニーしまくりボンクラ高校生時代の彼の考えにとても共感してしまう。下着メーカーへの就職や透明人間願望なんてーのは私も考えた時期があったぞ。
最も驚いたのは筋肉少女帯の「これでいいのだ」の元ネタと言えるであろう中野で見たヘンテコライブイベントの話だ。
また、薬師丸ひろ子石野真子岡田有希子、アイドルに対する眼のつけ方が異様なのもさすがオーケン
バンドを初めてから一皮剥けていく彼の姿はある種のサクセスストーリーと言えるだろう。大槻ケンヂの生き様こそまさにロックだ!


特に印象に残ったのは、ダン池田の話とか北方謙三の話とかキンカンとか初代引田天功(男)とかルパンとか。