なんか賞でも欲しいのかい!?

大槻ケンヂ「ロッキン・ホース・バレリーナ」読了。読み終えるのにけっこう時間がかかってしまった。自分としては幾分冗長に感じた。商業活動としてのロック・ミュージックとはどうあるべきか、オーケンが日ごろインタビュー等で口にしている主張を小説に仕上げた内容であると思った。そのせいもあってか、先の展開が常に想像通りに進んでしまう。後半になると飽きがきた。文体はいつも以上にあっさりしているが題材はいつもにないくらいヘヴィだ。恋人の死、近親相姦、バンドころがし、トラウマ。。。また、大人へのステップを駆け上がっていく少年達と大人になりきれない大人たちとの人間模様には読み応えがあった。好き嫌いは別として、今までの作風の集大成とも言えよう。

七曲町子のキャラクターはかなり好きですよ。ゴスロリ、GO!



ロッキン・ホース・バレリーナ (ダ・ヴィンチブックス)