夏目漱石 『こころ』

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)


泣く子も黙る日本文学史上最強の文豪・夏目漱石の超スーパー有名小説にして最高傑作。高校生の時にも読んだことがあった(教科書にも載ってたし)んだけれども、そのときはイマイチ内容が理解できなかった。大人になって(東京に住んでみて)読み返してみると、その凄さが身に染みて浴びるように理解できるようになっていた。
最初から最後まで非の打ちどころナシ!読み応え抜群!嫌が応にも物語へ没頭してしまってスラスラと読んでしまう。グイグイ引き込まれてしまった。文章から発揮されている見えない力がとにかく物凄い。先の展開が気になるので途中で止められない。心理描写、情景(東京の街並み)描写、、、ここまで現実以上にリアルに書ける作家が日本に他にいるまい。
遅すぎるけどやっと分かるようになった。読後感も申し分なく、強烈なインパクトがずーっと胸に残ったままだ。他の作品も早く読まないと!