村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』


ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)


いわゆる鼠四部作の最終作。10年ぶりくらいに読み返してみた。上下巻合わせて800ページにものぼる大長編だ。東京→札幌(新ドルフィン・ホテル)→東京→ハワイ→東京、読み手までもが旅をするように新鮮な気持ちになれる。キキ、五反田君、羊男、ユキ、ユミヨシさん、メイ、ディック・ノース、、、村上ワールドを象徴するオールスターのような個性的なキャラの登場につい没頭してしまいハマってしまうものだ。展開の速い上巻に比べて、下巻は抽象的で形而下的で若干読みにくくもあったがこの世界は時代を超えて何物にも替えられない魅力がある。失い続けた「僕」はどこに辿り着くのか…。

踊り続けるんだ…。

踊り続けた末の到達点がユミヨシさんとの濃厚なセックスwとはやれやれしてしまったものの、そういうのも含めてやっぱり村上春樹は最高だよね。



ディック・ノース=ナカタさん?まさかね。