『ぜつぼう』刊行記念 本谷有希子トークショー&サイン会 『土曜日の昼下がりは絶望時』(青山ブックセンター本店)


劇団、本谷有希子」主宰にして作家、今をときめく飛ぶ鳥落とす勢いの文化系女子本谷有希子を初めてナマで見る機会に恵まれてしまった。青山ブックセンターGJ!頻繁に表面に出る人ではないのでこういう企画は非常にありがたい。それにしてもすごーく細くて色白だったなぁ。時代に捕らわれない、むしろ一時の脆い流行に正面から立ち向かうような普遍的美女。
12時30分に開場し、1時過ぎに本人登場、まずは文芸評論家・佐々木敦との対談から。興味深い話が次々と聞けて大満足!舞台や小説で垣間見れる以上に思考の深い深い女の子だなぁと思った。
『ぜつぼう』の主人公の落ちぶれたお笑い芸人についての話。ブームよりもそれが去ってからの落ちていく過程のほうに関心が強いと。ギリギリセクシーグラビア嬢がAV女優に転換する様が面白いと(笑)。大きな船に乗る者は遭難する前に何を想うのか。彼女の言った電波少年の同窓会なんて企画も実現したら面白いのに。猿岩石、朋友、サムエル、ブルームオブユース、坂本ちゃん、、、性格の悪い箱男なんてのもいたな。

演出家らしく常に視野を広く持つことを心掛けえているようにも思われた、がしかし彼女はちょっぴり自意識過剰?自分がいて、さらにその自分を客観視する自分がいて、己のイタさが周りにはどう映るのか、イタい自分を曝け出すことによってどう受け取られるか、「タクシーを止めるために手を上げたらそれが空車じゃなくて恥ずかしかった、でもそんな自分ってちょっと可愛いかも…。」こんな一言に私はあぁ本谷有希子だなぁ、と感慨にふけてしまった。。。

続いて質問タイム。文化系を気取ってて、実はテニス部の主将だったのか(笑)。次回公演のプロットを必死に書いているということなので、とりあえず良い作品が出来上がることを祈ろう。

最後にサイン会。持参した『ぜつぼう』と『江利子と絶対』、どっちも古本屋で買いましたなんて口が裂けても言えなかったぜ。もっちん可愛いよ。





秋の公演が楽しみである。

劇団、本谷有希子オフィシャルサイト:http://www.motoyayukiko.com/index.shtml