kiti presents 麓健一ファーストフルアルバム「美化」発売記念ライヴ（Shibuya O-nest）
新年初ライブハウスはnest。なんだかんだ言っても結局今年もたびたび来てしまうことになりそうなnestで、前から気になっていた「にせんねんもんだい」とバチコが対バンだ。けっこう人が入っていたなー。
最初に出てきたのはにせんねんもんだい。音響系というかインストのポストロックというか、最近流行りの淡々としていてメリハリのない、煮え切らない風な音を聴かせる女性バンドだった。無機質な音が延々続くのでやっぱりか、という感想しか持てなかったのは最初の１０分くらいまで。で、そこから後はなかなか面白い音を聴かせてもらえた。これは収穫だった。かなり軟体的なフォームで叩くドラマーが徐々に徐々にオカズを増やして曲を盛り上げていく過程が面白い。無理矢理ハメこんだようなキメやテクニカルな魅せ場があったりして、一般的なロックとは程遠い音なのにロックっぽい魅力があったりする。CDでも聴きたいな。演奏中に顔を見せないという演出はこの手のサウンドに合っているように思えた。しっかり練習してそうだなぁ。
続いて２００９年初バチコ。アチコ氏が髪をバッサリ切っていてイメチェンしていた。が、サウンドの方は相も変わらず。年が変わっても揺らぐことのない歌にピアノに安心しながら感激した。先月ここで演った時と同様、暗めな照明が曲の世界観をより深いものにしていたね。‘PINO’ではアチコがドラムを叩きながら唄い、‘マタドール’では本日の主役・麓健一がコーラスで参加。１stアルバムの曲と２ndアルバムの曲と、どれは新しくてどれが古いとか考えずに（並列に）聴けるようになった。普通に素晴らしいライブ。
■ 石橋英子×アチコ ■
１、apartment ２、地図から消えた場所（新曲） ３、LOLA&SODA ４、ラジオを抱いて
５、PINO ６、マタドール ７、犬のうっとりさん ８、春と小石
