毛皮族のお気軽軽演劇シリーズ第3弾!!『大好き!!5つ軽演劇ちゃん』・K演目「ふれる」Bバージョン(リトルモア地下)


作・演出:江本純子

出演:町田マリー、羽鳥名美子、江本純子


早いもので残すところあと数公演となった毛皮族の軽演劇シリーズ、本日マチネはK演目「ふれる」。開場時刻にギリギリ間に合って適当に座ったら隣にはまたまたオッサンがきた!今日の客層はいつもにも増してオッサン率が高かった。そしていつもにも増してギチギチだった。もちろん町田人気によるところだろう。最後列には色白の美女がいた。あ。あら、モトヤユキコだった。ちょっぴりの悪意を込めて「あー。モトヤだぁ。」という顔を作ってジロジロ見てやったら、恥ずかしそうに俯いていた。キョドってた。本谷ウケルw。藤谷文子も観に来ていたな。




柿丸&延増組からバトンタッチして18日からこの演目に出演することとなったのは町田と羽鳥。本公演さながらに熱意のこもった他演目とは打って変わって、軽演劇らしくゆる〜くて、ドタバタだけどホノボノな作品だった。まさにリトルモア地下という場所に相応しい、私はこういうのを期待していたのだ。上演時間は約55分間、大部分は町田と羽鳥の二人芝居。内職で発明に意欲を燃やす姉の町田と、彼女に金をせびりにやってくる妹の羽鳥。とにかく怒声でガナりたてる町田(表情の作り方が極端過ぎでオモロいのだw)と、どことなくノンビリめな羽鳥の演技のコントラストがいい感じの味わいを醸しだしていた。二人のやりとりの中にはいかにも毛皮族らしい(江本純子らしい)ギャグや小ネタ(皇族ネタはみんなが喜ぶのだ)がたっぷりと挿入されており、作品トータルで雰囲気に酔いしれる痛快な作品だった。どのシーンがどうっていうんじゃなくて、キャラの確立された両者からジワジワと滲み出るものを堪能すべき名作なのだ。4演目のうちで一番好きだな。
近所のおばちゃん役で前半に登場した江本も面白い演技を見せてくれて、町田と絡むシーンではこれぞ毛皮族を観る醍醐味だといえる独特の輝きといい意味でのどうしようもないくだらなさがあってちょっぴり気分が高揚したぞ。『黒猫』の公演が終わって間もないのに出演してくれた町田だが、やっぱり毛皮族で見なければダメだね!



さーて、あさってはいよいよ江本純子生誕祭だ。今回は本当に冴えわたっているので期待できそうだ。