P-VINE Presents "MELTING POT GROUND 2"(CLUB GOODMAN)


LIVE:山本精一(ROVO,PARA)×町田良夫(miimo)×山本達久(NATSUMEN)、
    gnom°prject(大島輝之/Inoue Taishin/イトケン/服部正嗣)、PANICSMILE

DJ&VJ:yudayajazz

P-VINE RECORDSの主催によるオルタナティヴなライブイベント。先日開催された第1回には行きそびれたなと思っていたら、早くも2回目が行われた。それにしても良い人選、素晴らしいラインナップ、、、のわりには客が少なかったな〜〜。


開演時刻よりもだいぶ遅れてグッドマンに到着。1番手のgnom゚prjectのパフォーマンスはもう終わりそうってところだった…。残念!私の好きな濃くて暗めでイラついたノイズをもっと味わいたかったものだ。ドラムがd.v.dの人だったのでなおさら悔やまれる。gnom゚prject、機会があればぜひともちゃんと聴いてみたい。10分くらいしか聴けなかったけど私は気に入った。


次は先週大きなライブを大成功に収めたPANICSMILEが登場。今日が今年最後のライブということなのでどうしても見逃せなかった。間に合ってよかった。新曲が半分くらいだったかな。どれも前作『BEST EDUCATION』の路線からはそんなにはかけ離れていないようだ。相も変わらずな実験精神にホッとする。奇妙でネジくれたバンドアンサンブルの宝庫なんだけど、どういうわけかPOPだ。ポリリズムだの変拍子だのノレない要素がぎっしりなのに、どういうわけか楽しめちゃう。‘Electric Sea’という曲が良い。大変良い。
最後の曲、吉田と保田がステージから掃けて、JASONの長いソロの後に石橋英子がシンバルをジャ〜〜ン。って爆笑バンドらしくて面白いな。



最後に登場したのは山本精一らのプロジェクト。ドラマーは最近何かと目にする機会の多い山本達久(NATSUMEN)だ。町田良夫を加えた3名による完全なインプロヴィゼーションで50分ほど演奏した。山本精一のギタープレイは、なんというか気品がありすぎるような気がしてあんまり好きじゃないかなと思いながらも、私は最後まで集中して聴き入ってしまった。技術的には言われるほど特別上手いとは思わないけれど、ライブとして、ショウとしての世界観を作り上げるセンスと技量はさすがだ。なんとない無機質なフレーズの中にいきなり耳障りなハウリングが挿入してくる瞬間が印象に残った。


機材チェンジのあいだ、yudayajazzというDJ/VJがこの場にマッチする面白いサウンド・映像で楽しませてくれて好印象。今年の秋葉原は歴史的な事件があったんだよなぁというなんとも言いがたい思念に耽りながら、私はその空気に身を委ねた。一人で来ている客の多い場なのでこういう演出はなおさら有効だろう。


年明けにはまたグッドマンで3回目が予定されている模様。もっと多くに人に来てもらえるイベントになるように影ながら応援したい。