PEACE MAKER SUPER PEACE FESTIVAL 2008(SHIBUYA-AX)


LIVE:LOUDNESSマキシマム ザ ホルモン大槻ケンヂ 20th Band、DETROX、猫騙
    SUNS OWL、THE 冠


OPENING ACT:WHEEL OF DOOM、ABNORMAL VOLTAGE


ロック系ファッションブランドのPEACE MAKERがスンゴい面子を募って大イベントを開催してくれた。日頃ここの服を着てステージに立っているヘヴィなヤツらがズラリだ。こんなラインナップのイベントなのだから当然チケットを取るのにも苦労した。各出演バンドごとに先行予約が行われていて、計7口申込んで、当たったのは1口。LOUDNESSで予約した分だった。 チケットの当選メールを受け取ったのが9月19日のこと、、、まさか開催の前にこんなことになっちゃうなんて、、、、(泣)。


遅めに入場したら危なくオーケンバンドを見逃すところだった。マジギリギリ。「大槻ケンヂ 20th Band」と名づけられた今回のバンドメンバーは、大槻ケンヂ(Vo)、日下部"Bunny"正則(Gt)、高橋竜(Ba)、五十嵐公太(Dr)、三柴理(key)という最高の組み合わせ。6月にリキッドルームで演った時と同じメンバーだ。まさか1年に3回(デーモン閣下のライブ含む。)も五十嵐のドラムを聴くことになるとは想像していなかったぜ。他のバンドのファンが大多数を占めていたのでそんなに盛り上がらなかったが、なぜか大槻の歌が驚くほどに絶好調!筋肉少女帯という重い鎧をまとっていないせいか、自由にノビノビと歌っている。声量が豊かで表現力が有り余るほどで、声がよく通る。大槻が歌うのを聴いて上手いと思ったのは生まれてはじめてです(笑)。一緒に行った相方もいつのまにか上手くなったのね?と言っていた。持ち時間は少なかった(各バンド30分)が至高のうっとりチューン‘テレパシー’では特撮で聴いたときよりもずっと深く感動してしまった。最後の‘アベルカイン’はコアなバンドばかりな今日の場にぴったりで大槻もかなりノリノリ。筋少の時より楽しそうじゃん?そして竜ちゃんの粘りのあるベースはやっぱりきもちいいなー。



次は猫騙上杉昇という人には何があったのだー??好きなことをやっているようで似合ってないけど微笑ましかった。



その次はDETROX。元SIAM SHADEのヴォーカル、栄喜が去年始めたバンドだ。テクニカルでヘヴィな音を出せるメンバー(いいプレイヤーだった)をバックに従えていたが、肝心の歌声が甘ったるすぎるかな。リズムもリフも重くてかっこいいけど、栄喜が歌うと歌謡曲臭さが強すぎるように思った。




トリで登場したのは日本が世界に誇るベテランHEAVY METAL BAND、 LOUDNESSだ。相方に誘われて最前列近くまでぐんぐん進んでしまった。こないだモトリークルーの前座で出てきたときとなにも変わらない(今日ドラムを叩いたのは菅沼孝三ではなくて「あんぱん君」という人だった)感じだ。グルーヴィーでラウドなインストの後、キャッチーで(充分重いんだけど)軽快な曲を披露。どちらも今年リリースされた通産21枚目(!?)の『METAL MAD』というアルバムからである。テクニシャンが揃ったビッグネームでもこんなに慎重に演奏するのかと思うほどに、プレイは細かくデリケートだった。最高の演奏をしてオーディエンスに最高の喜びを与えることだけが仕事だ!と言わんばかりの堂々たる横綱相撲、非の打ちどころがない。
それからは80年代LOUDNESSの代表曲のオンパレードでビックリ!‘IN THE MIRROR’、‘CRAZY NIGHT’、‘CRAZY DOCTOR’、まとめて一度に聴けるとは夢にも思わなかった。二井原実の歌唱は神経質というのに近いくらいに細かい部分にまで神経が通っていて、とても丁寧だ。‘IN THE MIRROR’のイントロやギターソロの光速タッピングの部分には本当にエキサイトしたし、‘CRAZY NIGHT’は聴いていて本当に楽しかった。そしてやっぱりLOUDNESSはスゲーと思ったのは‘CRAZY DOCTOR’かな。日本語詞は今となっては古臭いんだけど、それが却ってバンドの長い歴史や培ってきたものの重みをズッシリ感じさせるのだ。この曲のギターソロの最初、高崎晃のハーフミュートでアルペジオを奏でる部分がすっごく美しくて感動的。本編で全6曲、一音一音全てに重い意味があって、大切なメッセージが篭められていた。そして我々オーディエンスはそれらを確かに感じ取ることができた。
アンコールの拍手は鳴り止まず、すぐに出てきて高速チューン‘S.D.I’を披露してくれた。LOUDNESSのファン、ホルモンのファン、筋少のファン、DETROXのTシャツを着た人、、、、ラウドネスのライブでモッシュはいかがなものかと思ったが、普段すれ違うことの少ない者たちが一緒になってぶつかり合うのは悪くなかった。端から見ると異様なのかもしれないがとても楽しかったのだ。
誰もわざわざ口に出したりはしなかったが、樋口宗孝も天国で喜んでくれていれば、、、この空間を作り上げた者のうちの中の一人として、、、私はそう願う。


R.I.P

LOUDNESS
1、FIRE OF SPIRIT 2、METAL MAD 3、IN THE MIRROR 4、CRAZY NIGHT
5、NEVER CHANGE YOUR MIND 6、CRAZY DOCTOR

〜encore〜
7、S.D.I
Ending SE:Stairway to Heaven (LED ZEPPELIN

大槻ケンヂ 20th Band
1、日本印度化計画 2、踊るダメ人間 3、人として軸がぶれている 4、企画物AVの女
5、テレパシー 6、アベルカイン


THUNDER IN THE EAST

THUNDER IN THE EAST