“KING-NIKU KOMACHI 2008” 中山加奈子ソロライブ with 本城聡章 『Birth of Roses』(Shibuya Eggman)
まだまだまだまだナゴムづいている…。
Voodoo Hawaiiansの活動を停止させた中山加奈子が自身の誕生日に、筋少のギタリスト・本城聡章をメンバーに迎えてソロライブを行った。どんな曲を演ってどんなライブを見せてくれるものか始まるまではいまいち想像できなかったが、なんのことはない、いかにも中山加奈子な攻撃性のある極上なR&Rサウンドの応酬だった。キターをかき鳴らして大声でガナリ立てる、それこそが至福のひとときと言わんばかりに一曲目からビックリの‘HELLOW HELLOW’!セットリストは彼女がソロとしてリリースしたアルバムからが大半。『HOWLING』からの曲が最も多くて、『ナカヤマの一発』やKeraman名義の曲まで、ソロ活動を総括するような内容だ。もう二度と聴く機会はないと思っていた名曲が次々と飛び出してきて、私は深い感激に包まれる。‘プルメリアの咲く場所へ’、‘ブロードウェイ’、‘アンドロイド’、‘史上最大の作戦’、‘ヴィシャス・サークル’、キャッチーでノリノリでかつクオリティーの高い曲がこんなにあったのかと今になって驚かされる。‘ブライアン・ジョーンズのように’、‘PINS’というタイトルの新曲2曲も歪んだツインギターの厚みやカッティングの切れ味を活かした中山の王道チューンで私は大満足。ギターのコードのヴォイシングにしろリズムアレンジにしろ、ほんとうにシンプルでストレートなのに、ここまで興奮を呼ぶのは何故だ!!
豹柄の派手なワンピースに身を包んだ中山はフロントマンとして上手くオーディエンスを煽り、あいも変わらずR&Rスターぶりだ。歌の裏でザクザク刻むリズムギターを弾かせたらもう天下一品!ピッキングのエッヂを際立たせた本城のプレイは筋少で聴くのとはまた違ったよさがあった。序盤からフロアには熱が篭りっぱなし、ながくロックを聴いてきたと思われる平均年齢かなり高めの観客は、それぞれに手応えを感じていたようだった。
中盤以降は信じられない光景を目にすることになった。PRINCESS PRINCESSのセルフカヴァー‘GO AWAY BOY’、筋肉少女帯のカヴァー‘カーネーション・リインカーネーション’、中山がこの2曲を歌うのを聴いて一瞬目の玉が飛び出そうになったが、不思議と違和感はなく、彼女なりに自然に消化してプレイされてカッコよく仕上がっていた。さすが!ながくやってるのはダテじゃない。こういうストレートなR&Rを気持ちよく聴かせてくれるアーティストってなかなかいないんだよなぁ。
アンコールではお待ちかね、‘錆つきブルース’!そして2回目のアンコールでは‘バラ色の人生’という期待していた曲も聴けたし、ケーキが用意されていてハッピーバースデイ(●十四歳?)もあったし、思い出深いイベントとなりました。いや〜、、、いいライブだったー。
■ 中山加奈子 ■
1、HELLOW HELLOW 2、憂さ晴らし 3、プルメリアの咲く場所へ 4、THANK YOU 5、自爆装置(Keraman)
6、アンドロイド 7、ブロードウェイ 8、もう一度あいたい 9、PINS(新曲) 10、毒(「GTO」サントラ)
11、カーネーション・リインカネーション(筋肉少女帯) 12、ブライアン・ジョーンズのように(新曲)
13、史上最大の作戦 14、GO AWAY BOY(PRINCESS PRINCESS) 15. BRAIN VS SPIRIT
16、ヴィシャス・サークル〜encore.1〜
17、DEAR SISTER 18、錆つきブルース(PRINCESS PRINCESS)〜encore.2〜
19、バラ色の人生(PRINCESS PRINCESS)
- アーティスト: 中山加奈子,佐久間正英
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1998/03/18
- メディア: CD
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