JUDAS PRIEST JAPAN TOUR 2008(日本武道館)


METAL GODが2枚組の新譜を引っ提げて来日!ということで人生初、JUDAS PRIESTのライブに参戦だ。50代後半になったRob Halfordはどんな歌を聴かせてくれるの??


下記のセットリストのとおり、長いキャリアで残してきた名曲のオンパレード!聴きたかった曲はほとんど聴けたかな。ファンならば感涙モノのしっかりしたパフォーマンスで、深い深い感動を与えてもらった。Robは明らかに衰えている(といってもシャウトにしろなんにしろ物凄い金切り声だったわけだが)。が、そんな衰えさえも別な力に変えてしまうかのような熟練ぶりと威厳があった。実際に聴いてみるまではどんなもんかね?と私は半信半疑だったのだが、HEAVY METAL然とした威圧感と神々しいまでの存在感にひたすら圧倒されるのみであった…。


このバンドの特徴であるGlenn&K.K.のツインギターも私が今まで聴いたこともないようなスリルと美しさを発していた。リフもソロもドラマチックでとてもよく耳に残る。ピッキングは的確なことこの上なく、聴く者の胸に迫るフレーズの連発に、私はただドキドキ……。IRON MAIDENのギタリスト陣もすごく印象に残っているけど、興奮度はPRIESTに軍配かな。歪みまくってザクザクしてるんだけど、気品があって美しく、敬虔な信念と英国の伝統が感じられて、曲が進むにつれてどんどん白熱していく感じだった。


余計なオカズをほとんど入れない安定した屋台骨と化したIan Hillは正確でズ太い音を出していた。この人のリズム感やタイミングの取り方はスゲ〜。そして『Painkiller(1990年)』以降スンゴいドラミングですっかりバンドの核となったScott Travisは、テクニカルで重厚なフレーズの中に遊び心を取り入れ余裕もみせてのパフォーマンスだ。2バスをここまで軽々と踏むのか。逞しい。



アリーナ席中央という座席も良かったおかげもあり、一瞬一瞬、一音一音が本当に鮮烈で、なんだか興奮してビールをたて続けに飲みたくなったぞ。歴史に残る怪演を存分に堪能できた。一緒に行った相方も大満足していたようだ。スピード、スリル、パワー、ドラマ、、、HEAVY METAL本来あるべき魅力を五感で感じ取ることのできた夢のような経験。喉の渇き具合はとても言葉では言い表せられない。

JUDAS PRIEST

1、Dawn of Creation 2、Prophecy 3、Metal Gods 4、Eat Me Alive 5、Between the Hammer And The Anvil
6、Devil's Child 7、Breaking the Law 8、Hell Patrol 9、Death 10、Dissident Aggressor
11、Angel 12、The Hellion 〜 Electric Eye 13、Rock Hard, Ride Free 14、Sinner 15、 Painkiller

〜encore〜

16、Hell Bent For Leather 17、The Green Manalishi (With the Two-Pronged Crown)
18. You've Got Another Thing Coming