X JAPAN 攻撃再開2008 I.V.〜破滅に向かって〜 〜創造の夜〜 (東京ドーム)

ドーム公演三日目、最終日。強烈な演奏と怒涛のパフォーマンスがもたらした昨夜の興奮がまだまだ収まらない状態で、今日は約30分押しで開演した。昨日に引き続いて私は2階席、1塁ベースの上空だ。見晴らしが良いぞ。前夜の神ライブのおかげか、観客の顔つきはみな晴れやかだ。バンドが力を出し切ってくれれば素晴らしい体験ができるという確信に満ちた表情である。
今日もバラードから始まった。むかしYOSHIKI紅白歌合戦のために作曲した‘Tears’である。懐かしい、けど年月を経た今でもまだまだ新鮮さに溢れている。TOSHIの歌声は今日も驚異的に伸びやかで、かつたくましい。本当に最高だ。美しいメロディーラインとドームという規模の大きさを物ともしない大迫力を兼ね備えた‘Rusty Nail’と‘WEEK END’、昨夜以上にカッコイイ。聴きどころの多い、素晴らしい楽曲だ。今日は演ってくれるであろうと誰もが密かに期待した‘HIDEの部屋’では場内が妖艶な空気に包まれ、インダストリアル調の音を奏で爬虫類のような声で‘Miscast’と‘DOUBT’を熱唱するHIDEの姿には目頭が熱くなった。。。TOSHIの歌声と歌唱力が凄まじかったバラードの‘Forever Love’、そして申し訳ないんだけどしんみりくる‘Without you’、とてつもなく内容が濃すぎる。昨夜同様に終盤に‘I.V.’と‘紅’(イントロのHIDEのアルペジオがまた泣ける…)と続いて、オマチカネのファストチューン‘オルガスム’がキタ!!!!気合の入りまくった長い長い掛け合いアリ、YOSHIKIは花道からフロアに飛び降りてCO2を撒き散らした。こういうバンドの伝統を大事にした演出は嬉しい。胸がいっぱいになり、あっという間に本編が終わった。すごいって…。


アンコールではVIOLET UKのパフォーマンスに続いたのはYOSHIKIの迫真ドラムソロだ。昨日よりも気合が入っているのがビンビン伝わってくる。へたばったり蹲っちゃったりする彼ならではの演技も今となっては微笑ましい。でもこういう演技・演出も含めてこれがX JAPANなんだよなぁ、なんて妙な部分で感慨深くなってしまった。ドラミングは力みまくってて迫力満点◎。若い頃からなんにも変わってないね。そしてそして、‘ENDLESS RAIN’ですぜ。。。Fall on My heart…… 心の傷に……。




‘WORLD ANTHEM’のSEでメンバーが再登場、5万人でトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベトベ!!すべて〜 脱ぎ捨〜て〜ろぉ!!!!ドームがひとつになる瞬間、ほかのなにものにも替えられない最高の瞬間だ。


これで終演と思われたそのとき美しいピアノの調べ、弾くのはもちろんYOSHIKI、、、初日にやり残したことにこの場でケリをつけようとの熱のこもった演奏だ。‘ART OF LIFE’のピアノソロ、そしてバンドが登場、、、、いろんなことがあったこの3日間の、感動のフィナーレだ。締め括りに相応しい、キリッと引き締まった表情でプレイしている。一生忘れられないいい絵だ。

3日目を終え、華々しいカーテンコールではややリラックスしたような、そして確かな満足を得たような表情でYOSHIKIは観客の声に応えた。鳴り止まぬ拍手、歓声、もちろん大粒の涙を流す者多数、こんなすごいライブを見せられてはもう何も言えない。5万人の観客に5名のメンバー、どっちもこれからX JAPANが長く長く活動を続けていくことを望んでいることだろう。だって、今まで何百本といろんなアーティストのライブをみてきたけど、こんなに凄いの見たことなかったんだもの。
また近いうちにライブ会場で逢いましょう。

X JAPAN

1、Tears 2、Rusty Nail 3、WEEK END 4、PATA guitar solo 5、HEATH bass solo 
6、HIDEの部屋 (Miscast〜DOUBT)  7、Forever Love 8、Without you 9、I.V. 10、紅
11. オルガスム

〜encore.1〜
12、SEX & RELIGION(VIOLET UK) 13、YOSHIKI drum solo 14、ENDLESS RAIN 

〜encore.2〜
15、WORLD ANTHEM (SE) 16、X 

〜encore.3〜
17、 ART OF LIFE 18、Say Anything (SE) 19、Forever Love (SE)