ARCH ENEMY × SHADOWS FALL JAPAN TOUR 2008 (新木場STUDIO COAST)

出演:ARCH ENEMYSHADOWS FALL
    opening act:JOB FOR A COWBOY


クリス・アモット(g)復帰第一作の『Rise of Tyrant』が大好評のARCH ENEMYSHADOWS FALLとタッグを組んでのJAPAN TOUR。なんだかんだで毎年来日してくれるバンドである。今回は文句ナシの名アルバムに伴うツアーということで迷わず参戦することにした。ヨーロッパのアーティストらしく気品に溢れた精巧な、しかし持ち前の攻撃性も増しているという名曲の数々を生で触れられる機会を逃すわけにはいかない。もちろんARCH ENEMYがトリで登場した。以下、箇条書き。


・はじめの数曲は音悪すぎ。というかギターのリフがまったく聴こえなかった。何の曲をやっているのか分からないほどにヒドかった。途中で修正されたがそれにしてもリフの重厚性が十分に味わえなかったのは大いに不満だ。
・いつもLIVEでは迫力に乏しいアンジェラの歌は見違えるほどに成長していて、憂いや湿り気を含んだ咆哮・怒声にはこのバンドの人気は彼女の存在があってこそという凄まじい存在感が発揮されていた。
・フロアの盛り上がりはイマイチではなかったか。ステージにかなり近いところまで進んでもたいして押されることもなくゆる〜いモッシュは正直物足りなかった。もっとキケンな目に遭ってスリルを味わって爽快な汗をかきたいと思っていたのだが…。
・このバンドの最大の持ち味、両ギタリストのソロ流暢で非常に美しい、、、といっても彼らが世に出てきたときほどの衝撃は受けなかった。もう一段上のステップへ登る力を持っているはずなだけに、、今日は普通だった。次回は会場が凍りつくほどの緊張感のあるソロに期待したい。
・でもやっぱり‘Burning Angel’、‘Enemy Within’、‘We Will Rise’等、バンドを代表する名曲にはこの手のジャンルがシーンで認められた時のことが思い起こされて、感慨深く聴き入ってしまった。ARCH ENEMYもいつのまにか歴史を背負ったバンドになっていたということだ。
・皆さんルックスがいいから編成萌えするバンドなのは大きいと思った。絵的にカッコイイから無条件に許してしまうものがあるし、なかなか離れられない。
・某B!誌から貰ったトロフィーをもってステージに出てくるのはイタいお。
・DPやサバス、JPやMAIDEN、HEAVY METALの歴史に名を残した偉人たちに肩を並べる存在になれる要素はあると思うのだが、、、そこに達するにはもう少し時間が必要だと思った。センスがあるだけに極めて惜しい。
・それでも会場は超満員、観客はみな輝いた目をしていて満足げ、音楽としてエンターテイメントとしてこの時代にここまでできるアーティストというのはやっぱり数少ない貴重な存在なのだと思った。
・文句もたらたら書いちゃったけど、どうせ次回の来日公演もチケットを取って行くんだろうなと我ながらにして思う。彼らには人を惹きつける力がある。

ARCH ENEMY

1. Blood On Your Hands 2. Ravenous 3. Taking Back My Soul 4. Dead Eyes See No Future 5. Dark Insanity
6. The Day You Died 7. Guitar Solo (Chris) 8. Silverwing 9. Night Falls Fast 10. Drum Solo
11. Burning Angel 12. Guitar Solo (Michael) 13. Intermezzo Liberte 14. Dead Bury Their Dead
15. Vultures

〜encore.1〜
16. Enemy Within 17. Snow Bound 18. Shadows And Dust 19. Nemesis

〜encore.2〜
20. We Will Rise 21.Fields Of Desolation


Rise of the Tyrant (Bonus Dvd) (Pal)

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