江本純子極東歌謡同盟@青い部屋 ジュンリーのディナーなしディナーショー (青い部屋)


毛皮族主宰にして小演劇界の神、めでたく29歳になったジュンリーこと江本純子によるディナーショー(ディナーなし!)が、渋谷のシャンソンバー「青い部屋」で執り行われた。熱烈なファンが殺到し前売りチケットはソールドアウト、延べ3時間強にものぼる盛りだくさんで濃厚で盛大なクリスマスイベントであった。
オープニングは江本の出生から今現在に至るまでのおいたちを写真で振り返るスライドショー。幼少期〜学生期、劇団旗揚げ後まで、恋に燃えた彼女の激動の人生を貴重な貴重なお宝写真を披露して楽しませてくれた。ナレーションは高野ゆらこ嬢、黒いセクシーな衣装で、かわゆい。

続いてジュンリー本人が登場、シャンソンバーという場に相応しい森山涼子のような出で立ちでクリスマスソングの数々を熱唱、山下達郎稲垣潤一松任谷由実広瀬香美島袋寛子も真っ青!!!になるほど素晴らしい歌声を聞かせてくれると思ったが、、、、、、、、、、、、いつもの彼女らしく微笑ましいほどにトホホでグダグダなパフォーマンスであった。やっぱり江本純子はこうじゃなきゃね♪度胸満点、物怖じせず己の道を突き進む姿は爽快だ。結婚式を意識したようなショー構成で乾杯の挨拶やらケーキの入刀やらクリスマス気分を盛り立てる計らいが粋であった。


お色直しの後、ジュンリーサンタがやってきた。ポスターとCD、ファンには嬉しいクリスマスプレゼントの大盤振る舞い、客席に向かってモノを投げまくるサンタはカッコよかったぞ。私はしっかりポスターをゲットすることができた。掟破りのサービス精神は涙モノである。のほほんとしたトークも交え、適度に観客との交流もアリ、夢中になっているうちにドンドンと時間は過ぎていった。入場券を予約した客にはクリスマスカードが届けられており、一枚一枚手書きで愛の篭ったコメントを書いてくれていたのもありがたい。


再びお色直しの後、リクエスト曲(ジュリーだのジャニス・ジョプリンだの)や久しぶりに披露するオリジナル曲(「君は銭」&「脳みそぐちゃぐちゃ人間」より)を堂々と熱唱。さすがに自分の歌だとなかなか歌えていた。タキシードが似合っててやっぱりカッコええよ。‘君と宇宙飛行’には胸が高鳴った。。。

そしてそれからは締めくくりに向かって‘ワンダフルワールドロケンロール’、‘すりガラスの20代’、お約束の必殺チューンもしっかり歌ってくれた。序盤はやや硬い雰囲気もあった客席もいつのまにか盛り上がっていたようだ。今日はいつもの公演よりもだいぶ女性客が多かったように思う。座りづらい椅子だったうえに狭くてキツキツで疲れかけていたのだが、そんなこともいつの間にか忘れて、ジュンリーというエンターテイナーにまたも魅了されてしまっていた。常識に捕らわれないパンクな姿勢にはますます拍車がかかっていくのであろうか。だから好きなのだ。なにやら借金が多いだとか話していたが、我々ができることはチケットを買ってたくさん公演を観てあげることくらいなのだからもちろん今後も通いつめよう。
毛皮族のメンバーも5名来場していて、柿丸、羽鳥、高野、延増、平野、みーんな綺麗で近づかれるとドキドキした。年明けの公演が楽しみになってきたぞ!