YUKI LIVE “5-star”(日本武道館)

表看板





約1年半ぶりのライブだ、ソロ活動開始から5年、YUKIがこれまでの活動を総括するベストアルバム(シングル・コレクション)『five-star』を引っ提げて武道館のステージに帰ってきた。2DAYS演るうちの今日が初日だ。
もちろんチケットは発売と同時にSOLD OUT、九段下駅構内から会場入口にかけて、チケットを求めるボードを持って立つ人が何人もいた。まだまだとんでもない人気なんだなぁ。グッズ売り場にも長蛇の列だ。パンフレットぐらいは買おうかなと思ったけれども、少なく見積もっても1時間は並ばないとならなそうだからやめることにした。通販でも買えるようだからそうしよう。

席は2階席東ブロック、ステージを真横から見下ろすような感じでの席である。ナイスなポジションとは言えないがチケット取りたくても取れなかった人がたくさんたくさんいることを考えると、満足しなければと思った。いまここにいて、まもなく始まるこの記念すべき瞬間を体感できることは十分に幸せなことなのだ。94年秋に初めてJAMのライブを見て、あれからもう13年がたった。他のライブとは一味も二味も違う独特の緊張感が全身を覆ってくる。客電が落ちた、いよいよだ。


スクリーンに映し出された可愛らしいアニメーションムービーに続いてあっけなくYUKIが現れた。‘長い夢’だ。久しぶりに生で見るこの姿、この声、正真正銘にYUKIYUKIのままだった。前回の武道館の時と同様に丁寧に歌うことを心がけているように聴こえる。ひとつひとつ噛み砕いて聴かせるような、会場に足を運んでくれた聴き手に感謝の気持ちを伝えるような歌い方だ。音質や音のバランスも、もちろんバックバンドの演奏も、おおむね問題ない。今回のベストアルバムにも収録されている代表曲と最近の2作、『JOY』と『WAVE』からの曲を組み合わせるような最高のセットリストだった。懐かしい曲、個人的に思い入れの深い曲、今日初めて生で聴く曲、それぞれに魅力的に溢れていて心が高鳴る。やっぱりYUKIの存在は特別だ。‘裸の太陽’と‘キスをしようよ’が聴けたのはまさか歌ってくれると思っていなかっただけに非常に喜ばしい。どちらの曲も声の柔らかさを存分に活かした素晴らしいパフォーマンスだ。彼女の歌声はアコギと溶け合うように自然にMIXしていた。バンド時代よりも今のほうがずっと優秀だと思う。‘ティンカーベル’、‘ヘイ!ユー!’、‘ふがいないや’、ノリノリチューンも会場ごと一体になってバッチリ決まった。本編終盤の‘66db’と‘JOY’はまさしく誰もが息を呑むほどの感動的名演!最高だ。雄大なメロディが印象的な名曲、‘喜びの種’で締め括られた。そういえばこの曲もライブで聴くのは初めてだな。



観客の‘ティンカーベル’の大合唱に応えて、衣装を着替えてYUKIは再びステージに現われた。アンコール、12月発売という新曲、‘ワンダーライン’をいちはやく披露、これまでの作風とはちょっと違った、極端に言えばいままでのYUKIらしくはない、不思議な感じのする曲だった。ドラマの主題歌でお馴染みの‘星屑サンセット’ときて、最後の最後はやはり泣ける名バラード、‘プリズム’。YUKIの歌声が広い会場に大きく響き渡る。彼女の歌を愛する1万人超もの人々がじっくりと酔いしれた。これが聴ければもうなにも言うことはない。この感動、この興奮、次に味わえるのはいつのことになるかわからないが、機会があるのならば、また自分の耳で味わえられれば最高だと思う。。。長く現役で頑張ってほしい。



YUKI

1、長い夢 2、メランコリニスタ 3、the end of shite 4、裸の太陽 5、ビスケット
6、ハローグッバイ 7、センチメンタルジャーニー 8、スタンドアップ!シスター
9、ティンカーベル 10、ヘイ!ユー! 11、ふがいないや 12、キスをしようよ 13、バースディ
14、66db 15、Rainbow st. 16、WAGON 17、JOY 18、歓びの種

〜encore〜
19、ワンダーライン 20、星屑サンセット 21、プリズム

five-star(初回生産限定盤)(DVD付)

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