筋肉少女帯 新人ツアー(デビュー19周年)(渋谷C.C.Lemonホール)


8年ぶりに復活!昨年からついに再始動しだした筋肉少女帯のツアーラストは渋谷C.C.Lemonホール。長いブランクを経てどんなバンドになっているのかいまいち想像しかねるが、とりあえずこの目で見ておかなくてはと思い、ついに会場に足を運ぶことを決意しチケットを取った。


開演18時のちょっと前に到着したら、2000人以上入る会場はもちろん満員、青春時代をバンドブーム真っ只中に生きたであろう30代が多いようだ。いよいよだ…。最後のカードを切ってしまった大槻ケンヂの姿をしっかり目に焼き付けておこうではないか。

■ 筋肉少女帯 ■

1、仲直りのテーマ 2、暴いておやりよドルバッキー 3、日本の米 4、バトル野郎〜100万人の兄貴〜
5、これでいいのだ 6、未使用引替券 7、抜け忍 8、戦え!何を!?人生を! 
9、香菜、頭をよくしてあげよう(アンプラグド)  10、新人バンドのテーマ 11、ヘドバン発電所
12、その後or続き 13、愛のリビドー 14、日本印度化計画 15、踊るダメ人間 16、労働者M 17、イワンのばか
18、トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く

〜encore〜
18、Guru 19、モーレツア太郎 20、サンフランシスコ


8年もの凍結期間、時間が経てばシーンも世情も大きく変わる。当時カルトなロックであった筋少の立ち位置も大きく変わっていたことを、実際に音を聴いて痛感した。エヴァ、一部のアニメ・ラノベマシンガンズやらカリガリやら一部のロックバンドetc…、筋少の影響で生まれ出たものがいつの間にか世間を跋扈したこの8年間、そのおかげで薄暗くて孤独で後ろ向きな世界観はもはや今では目新しいモノではなくなった。唯一無二でカルト的であったはずのバンドは、いまやメインストリームに限りなく近くなってしまったといっても過言ではないほどに手垢に塗れてこねくり回されてしまっていたことを思い知った。
そんな状況下で同窓会ヅラした野心を持たない40代の男がホノボノしたムードでお披露目ショー以外の何物でもない演奏をされても、私にはどう反応すべきか最後までわからなかった。筋肉少女帯が果たすべき役目はもう終わってしまったのだろうか。さらに新たなフィールドを開拓しようとする意欲があるようには思えなかったが…。



何もしなけりゃ生き仏か?




‘暴いておやりよドルバッキー’、‘戦え!何を!?人生を!’、‘労働者M’、‘モーレツア太郎’、、、世界の不条理さを表現しているハズの名曲は、なぜあそこまであっけらかんと演奏されたのだろう。


久々のアルバム『新人』はお世辞にも良い出来栄えといえる作品ではないと思う。リメイクの2曲と‘トリフィドの〜’以外はまったくピンと来なかった。このために特撮が活動をストップさせたのかと考えると、私は悲しい。




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