On the One presents Indies Playground Vol.2(Shibuya O-nest)


出演:Asobi Seksu、Luminous OrangeKAREN


石橋英子×アチコでその素晴らしい歌声は何度も耳にしているがKARENというバンドでアチコを聴くのは初めてになる。Luminous Orangeの次に2番手で登場した。
アチコ(Vo)に加えてシンプルでシャープなカッティング中心のギタリスト(アートスクールの人たちらしい)2名となかなかテクニカルなリズムセクションという布陣のKAREN。いま流行の音というのはこういう感じなのだろうか?どことなくロキノンジャパン系な雰囲気である。伴奏はいたってシンプルで、余計な装飾を排除することに美徳を見出しているような感触のするロックだ。歌詞はアチコが書いているのかどうかはわからないが、石橋英子×アチコと同様にどこか内省的で殻に閉じこもった雰囲気がする。石橋英子×アチコとあなりにもかけ離れているせいだろう、シャキシャキしたツインギターをバックにアチコがロックっぽいメロディを歌うのはなんだか最初は不自然に感じてなかなか馴染めなかったがこれはこれでアリだと思った。ただ今日はアチコの調子がイマイチ良くなく、自慢の声の伸びや張りが聴き手に届いてこなかったのが残念だ。
バックが地味すぎてロックらしい高揚感やダイナミックさとは縁遠いし、歌メロもシンプルすぎるためにアチコらしさが殺されているような印象を受け、正直感情移入しづらいバンドだなと思ったが、いいと思える曲は何曲かはあった。また見たいかと聞かれると返答に困るが、これはこれで好きな人にはいいんじゃないかな?