6.14 Memorial LIVE TOKYO(HOLIDAY SHINJUKU)

出演:G.D.FLICKERS / DYNAMITE TOMMY / TATSUYA / 足立祐二 / DEN / KENZI
    PATA.GEORGE & TETSU / CYBER PROJECT / THE DEAD P☆P STARS / TAKEIRI BAND


もう恒例となったMARRY追悼 6.14 Memorial LIVE。今年は13日に東京で、15日に大阪でそれぞれ執り行われるということで、この日HOLIDAY SHINJUKUに行ってきた。
入場するとタイミングよくこれからCYBER PROJECTが出てくるところであった。真っ赤な髪の新谷と派手にデコレイトされたレスポールを構えるEVAKAN、この二人の相性はなかなか良いようで、COLORが過去に残した名曲の数々をダラっとしながらもなかなか聴かせるパフォーマンスを見せてくれた。TOMMY氏が歌うのとは違って新谷の声は奇声のようにカン高く、一瞬何の曲だかわからないような場面もあったが、COLORというバンドが好きなことが伝わってくるような温かい雰囲気を作り出していた。この恒例イベントではTOMMY氏は初期COLORの曲しか歌ってくれないのに対し、このCYBER PROJECTはメジャー時代〜インディーズ復帰後と幅広い年代のCOLORの曲を演奏してくれるというのがありがたい。‘BACK TONIGHT 5TH MOON’、‘SOLDIER SINGS’、‘THE EXHIBITION’、COLORというバンドはこんなに良い曲をたくさん残してくれていたのかと今更になって痛感した。いい時代だった。そういう曲を当たり前にように享受できた時代が懐かしい。 凶暴で破天荒な性格で悪名高い(失礼!)新谷が大勢の観客を前にしてここまで穏やかな顔つきで歌っていたのはそこにCOLORの曲があったからだ。もうこのイベントには欠かせない男である。最後の2曲でなんと元X〜元DTRの沢田泰司がゲストで登場!私はライブハウスというものが今よりももっとずっと神聖であった(であろう)時代にタイムスリップしてしまったかのような錯覚に覆われた。引き締まった顔つきで真摯にプレイに没頭するTAIJIの姿からももちろんCOLORの残した曲への深い愛情がハッキリと感じられた。


続いて登場したのはPATA.GEORGE & TETSU。ステージ上に君臨する姿を見るととても面白い面子であることが身に染みて実感できた。三者各々の存在感、オーラが凄まじい。何を演るのかと思いきやKISS(LOVE GUN、HARD LUCK WOMAN、雷神、R&R ALL NITEやら)とLED ZEPPELIN(BLACK DOG)のカバーで固めてきた。GEORGEの歌は初めて聴いたが英詩の歌い回しが上手く、声が太くてもとからヴォーカリストであったかのようにカッコイイ。PATAもビッグネームに恥じない流石としかいいようのない熟練した安定度の高いギタープレイを聴かせてくれた。古き良きROCKアンセムは彼の最も得意とするところである。日本人ミュージシャンがこんなにまで巧いギターを弾いているのを私は生まれて初めて聴いたかもしれない、それくらい巧かった。こちらも最後2曲で百太郎がゲスト出演、LADIES ROOMの時よりもよく声が出ていたんじゃないか?華々しい夜がさらに豪華なものになっていった。


お待ちかね!ということで次はいよいよDYNAMITE TOMMY 、TATSUYA、足立祐二、DEN、KENZIが登場!!去年いなかったTATUYAが出てくれるというだけでもう興奮してくる。ステージ上手に立った彼が手にしているのはギブソンフライングVだ。大きめな色の薄いサングラスをかけて、短くアゴ髭を生やしていた。下手側には足立祐二、そして黒いニット帽を被り鋭い眼差しで中央に堂々と君臨するのは我らがDYNAMITE TOMMY社長だ。昨年同様、今年もテーマは「怒りこそパワーだ」と。相変わらずムカつくことが多いらしい。昔聴きこんだ色褪せないお馴染みの名曲の数々を連発し、いま映画を撮っていることにも少し言及した。本人の口から改めて聞くと、その辺のヌルい奴らとは一味違う刺激的なモノになりそうな予感がますます沸く。表現形態は違えど、COLORが現役だったときから、DYNAMITE TOMMYが自らを表現するということにおいての一貫した熱いスピリットは不変であろう。歌っている時の目力が凄まじい。バックのプレイもそれぞれ魅力に溢れていて、TATUYAの繊細なプレイと足立祐二の大人びた演奏がうまくマッチしていた。途中で二人がギターソロを譲り合うほほえましい場面も見られた。DENとKENZIも昔からこの面子と深い関わりを持つ者らしく、自分のバンドであるかのようにプレイしていた。特にDENはMARRYの務めていた役割をするという難しいパートながら非常にシッカリとしていたように思う。
やはり役者が違う。TOMMYが出てくると客も大盛り上がり、MCも好調だ。ライブハウスに来てる時点で我々は人生負け組みだって!?ファストチューンではダイブする者までいた。セットリストが毎年ほとんど同じなのはやや残念だがこうして生のDYNAMITE TOMMYの姿を、COLORが残した名曲の数々を、浴びるように聴くことができるというのはファンとして何物にも替え難い喜びである。MARRY!来年、また!




CYBER PROJECT
1、KILL TIME 2、BROKEN TAVERN 3、BACK TONIGHT 5TH MOON 4、SOLDIER SINGS
5、FOOLS! GET LUCKY!! 6、SOME BECOME STRANGER 7、THE EXHIBITION 8、D.D.T (順不同)

DYNAMITE TOMMY / TATSUYA / 足立祐二 / DEN / KENZI
1、FOOLS! GET LUCKY!!  2、LA LA MIE 3、DOLPHIN KICKS 4、CLENCH ONE'S FIST
5、TOMORROW NEVER COMES 6、FEARFUL SPALOW 7、LEFT WING 8、A.R.O. (順不同)

激突!!

激突!!