劇団、本谷有希子第12回公演『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』(吉祥寺シアター)〜その2〜

作・演出:本谷有希子

出演:高橋一生笠木泉吉本菜穂子、ノゾエ征爾(はえぎわ)、松浦和香子(ベターポーヅ
    高山のえみ、斉木茉奈、すほうれいこ


基本的に感想は先週観たときと同様。(http://d.hatena.ne.jp/yasshiko/20070606






出来はイマイチかもしれない、しかし、これは面白くない作品かどうかといえば、、、








やっぱり本谷有希子はスゴいんじゃないか!!となぜか思ってしまった。総合的に判断すると脚本も演出ももう一歩物足りない。それでも言葉では説明できないが作品全体としての謎の力というかこれを絶対に観ておかなければならないというような要因がどこかから確かに溢れ出してきているような、そんなことが終始感じられた。少なくとも前作の『遭難、』よりは遥かに見応えがある。大いに悩みながらも最後の最後に俗社会と正面から向き合うことを決意したトシロー(高橋)には個人的に感情移入度120%で、ウサ耳を取り外す場面では鳥肌が立ちまくった。。。そしてそれよりも、観た直後よりもっとあとになってからジワジワと効いてくる不思議な作品なのだ。





観る側としてはこういうデリケートで扱いづらい作者が一番困るな。やっぱり次の公演も2回は観ないとならんね。トシローちゃん!