村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)


俺たちの村上春樹中期の大長編、最高傑作の呼び声高い小説を約10年ぶりに読み返してみた。高い壁に囲まれたひっそりとした「世界の終り」で生きると、計算士の職に就き、ひょんなことからとんでもない「ハードボイルド・ワンダーランド」に巻き込まれたとの物語。
図書館、井戸、一角獣など春樹ワードが随所に散りばめられいかにもな世界観を築き上げている。読み終えてみると「世界の終り」の執拗な情景描写がとても印象深い。



は最終的に「世界の終り」にとどまることを決意し、南のたまりから外の世界へ脱出していく影を見送った。。。