バトルロワイヤル☆VOL.1 〜FU JI KO vs 特撮〜(Shibuya O-WEST)


学生時代によく聴いたバンドの主要メンバーが合体してしまった!ex.妖花〜ex.CASCADETAMAMIZU、ex.PRESENCE〜ex.JACKS'N'JORKER〜ex.JUDY AND MARY恩田快人を中心に結成された注目の新バンド、FU JI KOの東京初ライブがエイプリルフールのこの日行われたのだ。CASCADEJUDY AND MARY、両方のファンだった私としては見逃せない。しかもなんとなんと対バンはベストアルバムのリリースが決まった特撮だ!道玄坂のホテル街を潜り抜け、開演30分前に入場した。メンバーの知名度からSOLD OUT必至と思っていたチケットは売れ残っていたようで、想像していたよりも客が少ない。最初に登場したのは特撮。
ト・ク・サツっ!!、ト・ク・サツっ!!、‘世界のロックバンドが今夜も…’から始まり、‘文豪ボースカ’、‘バーバレラ’、‘オムライズ’、、、いつもどおり名曲をたて続けに演奏した。ダラダラしたオーケンのMCとバリバリ本格的なバウンドサウンドコントラストが栄える。特撮はワンマンライブよりも対バンのいる時の方がより燃えるバンドであることをこの日も実感。特に[[三柴理]]の迫真のピアノプレイは特撮に命をかけているという自身の発言に違わぬ素晴らしいものであった。序盤から眼鏡を外し鍵盤を見つめる眼差しは鋭く、指の動きは優雅であった。中盤でおっと思ったのはあのシンセベースのイントロ、、、‘僕らのロマン飛行’だ。大槻ケンヂのローボイスとNARASAKIのウィスパーボイスのデュエット → 途中から大爆発、演奏技術とアレンジの妙で聴かせる特撮お得意のパターンだ。フロアが加熱したところで、結婚式で歌えるような曲、という新曲、‘ロコ!思うままに’。今までの特撮の良さと今まで見せていなかった新たな何かが混ざり合ったような深く胸に滲みる泣ける名バラードであった。素晴らしい。非常に素晴らしい。今後特撮の代表曲になっていくだろう。ベストアルバムのリリースが非常に待ち遠しく思えてきた。終盤は‘カーネーション・リインカーネーション’、‘アベルカイン’など、ハードな曲で締めた。
最近はワンマンでしか見ていない特撮、対バンによってはもっとライブに足を運んでみるべきかな、と思った。今日の特撮はよかったよ。ホントに。

■ 特 撮 ■
1、世界中のロックバンドが今夜も… 2、文豪ボースカ 3、ヤンガリー 4、バーバレラ 5、オムライズ 
6、ダンシングベイビーズ 7、僕らのロマン飛行 8、ロコ!思うままに 9、カーネーション・リインカーネーション 
10、綿いっぱいの愛を! 11、アベルカイン 12、アングラ・ピープル・サマー・ホリデイ

ロコ思うままに(初回盤)(DVD付)

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続いて登場したのはFU JI KO。機材入れ替え時のBGMはユニコーンであった。‘ペケペケ’、‘シュガー・ボーイ’、‘服部’、懐かしくてつい口ずさんでしまいそうになった。
30分近く経過した後、メンバーが現われた。久しぶりに生で見るTAMAMIZUの姿、おそらくZEPP SAPPOROでのCASCADEのライブ以来だ。おしゃれなイメージは全く変わっていなかった。恩田も相変わらず。初期JUDY AND MARYの時のようなコスチュームだ。たいしたMCはナシでひたすら曲を続けていくライブであった。声質や歌いまわしから歌メロまで、基本的に昔からのTAMAMIZUのままだ。正直、ちょっと物足りない。同じような曲が多くて、ギタリストをはじめバックのサウンドも弱い。楽曲にしてもアレンジにしても、どこか練りが足りない印象を受けた。恩田のベースプレイにしても初期JAMのような生命感はなかった。まだ始まったばかりのバンドなので今後の成長に期待することにしようか。
それでも中盤に聴かせてくれたバラードは秀逸であった。歌メロにフックがあり、それを適度に盛り上げるシンプルな演奏もハマっていた。こういう聴き応えのある曲が増えるといいね!6月には1stアルバムがリリースされるという。今後も動向を見守っていこう。

アンコールではオーケンが再登場。FU JI KO with 大槻ケンヂフィンガー5の‘学園天国’のカバーを披露した。こういうベテランらしい企画は面白い!TAMAMIZUオーケンのデュエットなんてなかなか聴けるものではないぞ。この1曲だけでも会場に足を運んだ価値アリだ。特撮もFU JI KOも頑張れ!


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YOSHIHITO ONDA WORKS at DEDICATION RECORDS 2001-2006

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