俺たちいつでもロックバカ!vol55(渋谷O-east)


出演:ニューロティカ水戸華之介&3-10chain、大槻ケンヂ・プロジェクト、ジェット機

ニューロティカの主催によりあの時代のヤツらが一斉に集まってイベントが執り行われた。あの時代の雰囲気、匂い、熱気を求めてたくさんの人が集まった。
あれからもう何年になるだろう?それぞれがそれぞれの道を歩み、まだまだ第一線でやってる者もいれば、ドコにいったんだかさっぱりわからなくなった者もいれば、のほほんとマイペースで活動している者もいる。
客層は当然あの頃の呪縛から未だ逃れられない20代後半から30代が中心であった。


水戸華之介&3-10chain>


前からずっと気にはなっていて一度は見なければと思っていたバンドなので今日の出演はありがたかった。水戸華之介内田雄一郎中山加奈子、澄田健、なんといってもメンバーが豪華すぎる。
ストレートなロックンロールサウンドに文学の匂いを若干感じさせる奥深い歌詞が乗る、基本的な路線はアンジーと同じような感じだ。目の周りを黒く塗った水戸のボーカルスタイルも昔となにも変わりがなく、柔らかな声には聴く者を安心させる何かがあった。
注目に値すべきは今日はフライングVを手にした澄田のギタープレイだ。6月に見たVooDoo Hawaiiansのライブの時と同様に華やかでキレのあるロッケンロールな音が耳に心地よく突き刺さった。時折見せるメタルっぽい速弾きにも耳を奪われずにはいられなかった。
ラストの‘天井裏から愛を込めて’には特に胸が高鳴った。


水戸ちゃんも小説なんかを書いてみてはどうだろうか?


大槻ケンヂ・プロジェクト>


インターネットで公募した20代前半の若者をバックに従えて登場したオーケン大槻ケンヂ&ヤングス(笑)。
HPで告知していたように本日はオール筋少曲。大槻が筋肉少女帯の曲を歌うを聴くのは2002年、当時は新宿・歌舞伎町にあったLIQUIDROOMでのデビュー20周年記念ライブ「対自核」(エディー三柴と横関さん!、が共演したね)以来だ。久々のことなのでどうなるのかと思ったが違和感というものが全く無く、普段の特撮のライブで歌うオーケンとたいした変わらなく感じられた。
ヤングスの演奏はアマチュアの若手としてはまずまずか。ベーシストはリズムが安定していて巧いなと思ったし、ツインギターのハモリソロも綺麗に揃っていた。
ラストの‘釈迦’ではコーラスで内田雄一郎が登場した。仲直りしたのか、久々の共演だな。今後また一緒に何かやる可能性もないとは言えないであろう。


久しぶりな曲が聴けて嬉しいとは思ったが、個人的には少し選曲にちょっと不満が…。
輝かしき筋肉少女帯の曲をこういう中途半端な形で披露するということにも疑問を感じた。
次回演るなら最高のメンツを集めてやろうぜ!


ジェット機


最近はずっとライブを見逃してしまっていたので1年以上ご無沙汰になってしまったジェット機が本日のトリ。「JETOY’S LAND」がリリースされてからは初めて見る彼らの姿だ。この日の出演者の中でも最も人気のあるバンドといってよいだろう。定番のアナウンスSEからジェット機!コールが会場を渦巻き、メンバーが登場。
宮田ジェットの声には今日も癒され、そして元気を貰った。akkinジェットのカッティングは相変わらず気持ちいいぞ。セットリストも王道ナンバーの応酬で名曲の数々に会場はおおいに盛り上がった。特にアンコールの‘Fly High’は非常に感動と興奮を煽るものがあり、本日の豪華な出演者の中でも最高のハイライトと言えた。



最後に出演者全員が登場して尾崎紀世彦版の‘MY WAY’を。
不惑を目前にしたオーケン宮田和弥の同級生が一緒にステージに立つのを見るのはものすごく感慨深いものがあった。髪の量では圧倒的に宮田の勝ちだ。
ニューロティカのあっちゃんはこの懐かしくて豪華なイベントを毎年恒例のものにしたいとか。
旧知が親交を深めるだけではなく、あの頃と同じように互いに競争してレベルアップを図っていけるとライブハウスシーン全体にとっても大きな大きなプラスになるね。

バンドブームよ、再び!


大槻ケンヂ・プロジェクト

SE〜ボヨヨンロック 1、日本印度化計画 2、少年グリグリメガネを拾う
3、僕の宗教へようこそ 4、電波ブギ 5、踊るダメ人間 6、釈迦 (順不同)



ジェット機

1、テ・イ・コ・ウ 2、赤いヒヨコ 3、My World 4、Do The Dance
5、risky 6、シャイニングライト、7、レベロン (順不同)

〜encore〜

8、Fly High


ニューロティカ水戸華之介&3-10chain、大槻ケンヂ・プロジェクト、ジェット機

1、MY WAY