Tetragrammaton presents Damo Suzuki's Network Tour 2008(EARTHDOM)

LIVE:Damo Suzuki
       
       AxSxE(NATSUMEN)+原田仁(ROVO)+石橋英子(PANICSMILE石橋英子×アチコ)
       +山本達久(NATSUMEN)+タカダアキコ、
     
       Tabata(Zeni-Geva)+ Miyashita(Mandog)+Fujikake(Zeni-Geva)+GUEST、
     
       Tetragrammaton


うおぉ〜〜〜〜!元CAN(ドイツ)のヴォーカリストダモ鈴木、齢58にして凱旋来日公演開催!そしてバックを務める面子が凄い!これでチケット2300円(前売り)とは破格というべき安さだ!夜歩くにはちょっと怖〜い新大久保のライブハウスで堪能しまくってきたのだー。


基本的に伴奏は3setほとんどがインプロヴィゼイション、そこにダモ鈴木の歌のような呻きのような独特のヴォーカルがのるというスタイルによるパフォーマンス。ホンモノのヒッピーであるかのようにダラリと髪を伸ばした彼の姿を拝めて、説得力に満ちた歌声・奇声を体感できるとは感無量だ。そのうえ参加ミュージシャンはアンダーグラウンド・シーンで活躍する大物ばかりがズラリと名を揃える。みなさん自分のバンドの演奏よりもずっと魂が篭っていて、狭いハコにスリルと熱がほとばしるような瞬間の連続であった。ダモ鈴木バンザーイ!


で、一番心に残ったのはやはり3setめのAxSxEらを従えてのパフォーマンスだ。「インスタント・コンポージング」と呼ばれる彼のヴォーカルスタイルは、その瞬間ごとの直感や閃きによってバンド全体を刺激し、大きな塊を形成し、凄まじいサウンドをフロアへと届ける。それにしても歌って(呻いて?)いる時の表情はミステリアスでカッコイイな。年齢なんか全然関係ない。むしろ歳をとって箔が付いたようにも感じられた。感性のままバリバリのAxSxEのプレイが聴けたのも個人的には大きな収穫だし山本のドラムも聴いてて気持ちがよかった。年に何度かはこういうイカレた音に身を浸らせることが私には必要なのだ。KOされたというのはこういうこと。ほんとうに見事だった。



Damo Suzuki´s Network:http://www.damosuzuki.de/