Hard Rock Cafe “Ambassadors Of Rock” MOTLEY CRUE (さいたまスーパーアリーナ)

Live:MOTLEY CRUE

Guest:LOUDNESS

今まで何度も見る機会があったにもかかわらず散々見逃してきたモトリー・クルーをようやっと見れる時がきた!去年はGUNS N' ROSESが来日して、今年はIRON MAIDENやJUDAS PRIESTが来てくれたように、私が中学生のときによく聴いた大物バンドが未だ健在で我々の前に姿を現してくれることはとても喜ばしいことだ。しかも今日はゲストとしてラウドネスが登場する。マジソン・スクエア・ガーデン再び!!ということでわくわくドキドキしながら京浜東北線さいたま新都心駅で下車した。


ラウドネスオープニングアクトとして約45分間、9曲を演奏した。樋口宗孝の代役は手数王・菅沼孝三だ。想像していたよりもバンドのサウンドは今っぽくて、よくジャパメタ・バンドに付きまとうダサさは微塵も感じられず、日本代表と呼ぶに相応しいヘヴィでアグレッシヴでテクニカルな演奏だった。高崎晃のギタープレイを初めて聴けた感激に私の全身は強く強く揺さぶられた。粒の整った単音のソロが彼らしい。ただ、やっぱりこのバンドはリーダー樋口のラウドなドラムで聴きべきなのだろうな。
終盤の、まさかの‘CRAZY NIGHT’にはビックリ!こういう場をしっかり盛り上げることのできる曲があるというのはたくさんのアルバムを残してきたベテランの強みだろう。この極めつけの一曲にラウドネスの凄さを思い知った。こんどはオリジナルラインナップで、ワンマンで見たい。


セットチェンジ(ロビーでは和製NIKKI SIXX・戸城憲夫の姿を見つけたぞ)の後、見づらいくらいにまばゆいライティングと濃密なスモークの狭間から躍り出るようにモトリーのメンバーが登場。80年代全盛時の代表曲ばかりで予習していなくてもラクにノレるシンプルでキャッチーなR&Rのオンパレードだ。途中でMICKのギターソロ・コーナーがあったり、TOMMYのトークタイムがあったり、キャラでも売れるバンドらしい演出も取り込まれていた。‘Smokin' in The Boy's Room’が無かった以外はおおむね満足のいく選曲だった。ワイルドな曲の中に混じってふと‘Don't Go Away Mad (Just Go Away)’というメロディアスな曲が割り込んできた瞬間が印象深い。
30〜40代の女性客が多く、黄色い声援も目立った。グランジやモダンヘヴィネスが流行して以来、こういう無条件に楽しめるR&Rの価値を私はついつい忘れがちになるが、やっぱりホンモノは素晴らしい!
アンコールの‘Home Sweet Home’でピアノを奏でるスリムなTOMMY LEEの姿に、目頭が熱くなる思いがした。


MOTLEY CRUE
1. Kickstart My Heart 2. Wild Side 3. Shout At The Devil 4. Saints Of Los Angeles
5. Live Wire 6. Sick Love Song 7. Louder Than Hell 8. Mutherfucker Of The Year
9. Don't Go Away Mad (Just Go Away) 10. Same Ol' Situation (S.O.S) 11. Primal Scream
12. Looks That Kill 13. Girls, Girls, Girls 14. Dr. Feelgood

〜encore〜
15. Home Sweet Home


シアター・オブ・ペイン

シアター・オブ・ペイン