東京JAZZ2008 (東京国際フォーラム ホールA)

<GREAT AMERICAN STANDARD>(13:00〜)
LIVE:jammin' Zeb(opening act)、上原ひろみ&熊谷和徳
    ザ・グレイト・ジャズ・トリオbyハンク・ジョーンズ special guest appearance by デヴィッド・サンボーン
    ハンク・ジョーンズ&ロン・カーターwithNHK交響楽団



<DRAMATIC NIGHT>(19:00〜)
LIVE:上原ひろみ〜HIROMI'S SONICBLOOM、リシャール・ガリアーノ & ザ・タンガリア・カルテット、
    ミシェル・カミロ・トリオ


今年も開催、豪華なメンバーを募ってのこのイベント。ロン・カーターミシェル・カミロって、凄すぎるwww。一日通し券をゲットして見たいアーティストをたっぷり楽しむことができた。チケット代金は高額だけれども、この面子ならば納得だ。


上原ひろみ&熊谷和徳


ピアニスト・上原ひろみとタップダンサー・熊谷和徳の華々しい共演。いままでも何度か一緒に演っているようなのでもう息はぴったり。瑞々しく、二人の若さがいい方向に作用して、火花が飛ぶような快活なパフォーマンスにはスゴいの一言しか出てこない。
私が聴きたかったのは上原のピアノだったわけだが、これが自分のバンドでのプレイよりも格段に素晴らしく、とにかく自由で情熱的で聴くものを惹きこませる魅力に溢れていた。鍵盤上で縦横無尽に暴れまわる10本の指の勢いに煽られるかのように熊谷のダンスにも熱が込められていた。途中、レッチリの曲もプレイされていた。もっと見たかったよー。30分という時間はあっというまに終了しちゃった。


上原ひろみ〜HIROMI'S SONICBLOOM


午後では自身のバンドを率いて登場した上原ひろみ。セットリストの中心となるのはもちろん最新作のスタンダードナンバーだった。デイヴィッド・フュージンスキー(Gt)を加えて編成された‘HIROMI'S SONICBLOOM’、昨年のJAPANツアーの時よりもかなり音が固まって自然なバンドになってきた印象を私は抱いた。いくぶんラフすぎるデイヴィッドのギタープレイの他の3名がうまくついてこられる様になったのかもしれない。誰もが知ってる曲をお得意の丹念に作りこんだ豪華なアレンジで、こちらも迫真のパフォーマンスだ(ただし、PAの音量・音圧は物足りなかった)。拍の取れない凝ったリフもそれぞれのソロも申し分ナシ。上原はシンセ(NORD2台とマイクロコルグ)でも驚くほどにヴァラエティに富んだフレーズを連発させ、ミュージシャンとしての確実な成長を感じさせてくれた。
日本人・イギリス人・スロヴァキア人・アメリカ人、4つの民族から成るこの「多国籍軍」は東京という地において存分にその高い実力を発揮してくれた。午後の部のトップバッターなのにアンコールがあったというのはとても嬉しい。

上原ひろみ〜HIROMI'S SONICBLOOM ■

1、Intro〜Softly as in a Morning Sunrise 2、Clair de Lune 3、上を向いて歩こう 4、Caravan
5、I've Got Rhythm

〜encore〜
6、TIME OUT


Beyond Standard

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