東都大学野球春季リーグ 1部・2部入れ替え戦 雑感 (神宮球場)


第一試合 6/7(土):駒澤大 4−2 中央大
第二試合 6/8(日):駒澤大 0−2 中央大
第三試合 6/9(月):駒沢大 2−4 中央大


上記のとおり、中央が1部昇格、名門・駒澤が2部降格となった。どちらも私の母校ではないぞ。が、かなり興味深い決戦となりそうに思えたので初戦と第二試合を観戦に行ってきた。何に対して興味深いかというと、リーグ戦で首位打者ベストナイン二塁手)を獲得した駒大3年・林裕也の成長ぶりである。甲子園を沸かせまくった野球センスと持って生まれた勝負運は、2部降格のピンチという絶体絶命の崖っぷちだからこそ本領を発揮するに違いない。


林は3試合とも3番・セカンドでスタメン出場。初戦は決勝打となる2点タイムリスリーベースを含む2安打。2戦目はノーヒット(駒大はノーノーくらった)だが、3戦目は4打数3安打、1年のときは線が細すぎて大人の世界でやっていくのはツラそうに見えたのだが、いつのまにかすっかりアマ野球を代表する打者になっていた。スイングのスピードは速く、バットコントロールはプロ顔負けな巧みさだ。選球眼もいいし、速球に負けないだけの最低限以上のパワーも兼ね備えている。バッティングフォーム的にはやや大振りな感はあるが、それもスター選手らしい華が感じられて逆に魅力なくらいだった。
そのうえ守備もそつなくこなしていたようだし、何より素晴らしいのは、駒苫時代と同様、中心選手らしいチームメイトへの配慮や計らいが見られたことだ。駒大2部降格は残念だが、今回のリーグ戦で、プロへの道は自らの手で大きく大きく切り開かれた。残されたリーグ戦もあと3季、アマ野球人生もこれからが本番だ。どこまでやってくれるだろうか。



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