ドモ又の死(シアター・イメージフォーラム)

原作:有島武郎(戯曲「ドモ又の死」)

脚本・監督:奥秀太郎

出演:江本純子毛皮族)、三輪明日美藤谷文子野村恵里、高野ゆらこ(毛皮族) 
    つるうちはな、柳英里紗片桐はいり萩尾望都、大塚寧々

音楽:つるうちはな


映画『ドモ又の死』がついに公開!ということで初日舞台挨拶の回を観に行ってきた。10時30分から整理券が配布されるということでほぼキッカリに行ってみると、けっこうな人数が行列を作っていてビックリ。流行りモノの作品なんて決して上映しないマニアックな映画館だったのだが、並んでいるのはわりかし普通な感じの人だ。30歳前後くらいの人が中心だったかな?


15時からの回の上映前に監督と出演者が登壇して軽く挨拶。立ち見客まででるほどの人入りだ。監督の奥秀太郎という人はこういう渋くてドロッとしたのを撮るわりには意外に若いのね。映画初主演の江本、漫画家の萩尾望都柳英里紗、高野ゆらこ、野村恵里藤谷文子三輪明日美、音楽も担当したつるうちはな、8人がずらりと並んで手短に一言ずつ。女優陣の今日の服装の共通テーマはデニムだ(高野談)ということで、みんなそれぞれにオシャレでかっこよかったけど、、うーん、、、やっぱり高野ゆらこが一番かわいーな♥。それにしても人前に出ることの少ない萩尾望都もしゃべったのにはビックリした(汗)。


でさっそく上映。終始薄暗い雰囲気で、力強くインパクトの強い絵を見せてくる作品で、かなり満足できた。物語の流れを重視した上での場面作りが巧みで、ジャンキーでドラッギーという今となっては手垢に塗れたネタでもなぜか新鮮で、センスよく作り込まれていた。どの場面がどうだっていうんじゃなくて、素晴らしい舞台美術や音楽(つるうちがかなりいい仕事をしてくれた)も含めての世界観や空気感を堪能すべき映画である。スリリングでディープで、私はかなり楽しめた。寝てる人がたくさんいたけどね…。更生施設での若い女性たちの人間模様ということで、、、ドラマ『不良少女とよばれて』、を思い出してしまったぞ(笑)。


これはもう1回観よう。パンフは400円とお買い得です。




ドモ又の死 公式サイト : http://www.domomata.com/


江本純子、映画初主演に「感謝」…「ドモ又の死」舞台あいさつ (スポーツ報知)