コーヒーあるいは茶を飲む生活


読書をするのは勤務時間中と決めている。勝手な行動ができるのは営業職の特権だ。経理とか人事のヤツから見たらムカつくことこの上ないだろうが、だったらお前が外に出てやってみろ、お願いだから俺と代わってくれと言いたい。一日に少なくとも一回は喫茶店に入る。多い日で3件くらい梯子する。それで今日は、よく行く店についてのエントリーだ(順不同)。<1>ルノワール
定番中の定番。基本中の基本。5日に4回以上は行く。今日も行った。オジサン御用達の渋いチェーン店だ。店舗にもよるがうるさいガキがいないのが良い。価格設定が少々高めなので、知ってる人に遭遇する確率が低いのが良い。コーヒーカップが空になったらサービスの緑茶を出してくれるのが良い。コーヒーもそこそこ旨い。店員はみな低脳そうだが腰が低く親切である。難点はたまに指の何本かがないオジサンがいたり、デカい声で商談をするサラリーマンがいることだ。大金やものすごい不動産が動く話をされると、読書に集中できないこともしばしば。俺はサラリーマンのくせにサラリーマンという人種が大嫌いだ。ヤツらはどうしてあんなに態度がデカくて図々しいのだろう。<2>名曲喫茶ライオン
渋谷の道玄坂の途中、百軒店商店街のやや奥にある、クラシックの流れる格調高き本格名曲喫茶ムルギーの近くだ。音楽を聴く場なので基本的に私語がない。客のほとんどは一人で来店している。環境面では最高だ。そのうえクラシックを聴きながら読書をすると教養深くなった気になれる。しかし席が狭いので長居しづらい。トイレが汚そう(入ったことがないので真実は定かではない。怖くて入れないのだ)。携帯の電源をOFFにしなければならないので、外部との連絡が必要な場合には利用できない。土日の昼間はけっこう混んでいる。<3>アンナミラ一ズ
制服で有名。イムラヤの整理縮小によりいまでは都内はわずか2店舗。薄くてまずいコーヒーがおかわりし放題。昼どき等の混みそうな時間以外は比較的ゆったりした席に座ることができる。ファミレスなので一人で入りづらいのと目のやり場に困るのが難点か。あと港区のほうは客層が強面のスクツ。<4>ベローチェ
スタバやドトールよりはいくらかマシ。平日昼間は混雑してるが夕方以降はそうでもない。喫煙エリアが広く取られている傾向がある。<5>日本ビル(大手町)地下の喫茶店
ここもサラリーマンが多いが、若干年配めな層の多いせいかそんなにやかましくない。職場から近いので良く利用している。コーヒー一杯350円と価格も良心的。<6>椿屋珈琲店
都内を中心に数店舗。コーヒー一杯800円くらいだが味はまあ旨い。接客も雰囲気もよろしい。が、どこも繁華街の真ん中なので買い物に来たオバサンや暇をもてあました学生等、シックな内装に反してウルサめな人種が多く、読書にはむかない場合が多い。座らせられる席と隣の人により、当たり外れ大きすぎ。<7>NEW DUG
新宿・キノクニヤ書店裏のJAZZ喫茶。コーヒーは濃くてかなり旨い。内装も渋くてカッコイイし、ディジー・ガレスピーの大きな写真もたまらない。が、JAZZ喫茶のくせに信じられないほど私語が多い。とても音楽を聴くための店とは言えない。ジャズを聴くような人よりも、どこでもいいからとりあえず喫茶店にというような客が多い。昼どきにくる常連らしきオバサンの声のデカさにはマイルっす。



うーん。こう列記してみると読書に適したいい店というのは意外に少ないものだ。特に職場の周りだとサラリーマン向けの店ばかりなので思うような店には滅多に出会えない。渋谷の隠れ家、「時間割」(渋谷区役所ななめ向かい)がいつの間にか閉店していたのがショッキング。