買った戯曲をやっと読んだよ


先月の五反田団の公演会場で購入した戯曲『いやむしろ忘れて草』と『偉大なる生活の冒険』、どちらも生で観劇しているせいで、短時間でサクッと読み終えることができた。
どちらも大きな事件や衝撃的な展開などとはまったく縁遠い、きわめて退屈であまり幸せとは言えない(だからといって特別に不幸でもない)日常を描いた物語であるが、こういう形(コピー用紙にワープロでセリフが書かれていてホチキスで留めてあるだけというきわめて簡素なもの)で時間を隔てずに舞台の復習をできるというのはいいものだな。
大きく心が揺さぶられたり強い感銘を受けたりする作家ではないが、そこがいいのだ。岸田賞受賞おめでとう。よかったね。