黒田有(メッセンジャー)×石井正則舞台公演『味噌SOUP』(シアターサンモール)

劇作・脚本:上田信
演出:永峰明
出演:黒田有メッセンジャー)、平田敦子、篠塚茜(シベリア少女鉄道)、石井正則アリtoキリギリス


全然知らなかったよ。男優両名はお笑いの人たちだったんだね。なので、来ていた客層は普段私が観ているような小劇場系のとはちょっと違って、それっぽいような女性が多かった。何の予備知識もなくただ篠塚茜が出るということだけでチケットを取った私はちょっと浮いていたかも。



物語の舞台は某発展途上国日本大使館、調理係の男(石井)とエリート上級二等官(黒田)がそこに勤務する。ときおりそこを訪れる大柄な現地女性(平田)も含めて退屈でつつましい日々を送り続けていたある日のこと、、、突然一人の日本人美少女(篠塚)が現れた……。




うーん、うーん、、、
これはそういうモノなのかな?観ていた人はこんなモノで満足なのか!?平田の怪演は光っていたが、全体的には演劇としてあまりに未熟な感が拭えなかった。取って継ぎ接ぎしたような一貫性のないストーリー、ベタで普通につまらない笑い、だから何?と思えてしまう中身の無い演出、(黒田がハギレの良いよく通る声で丁寧な演技を心掛けていたのに対して)一番大事なハズの石井の演技もかなり物足りなかった。ラストで公演タイトルの「味噌汁」に突然飛んでってしまうムリヤリさにはちょっと呆れた…。
お目当ての篠塚は可愛らしく無難な演技をしていたものの、役自体に見所が無く、まあまあとしか思えなかったのが残念だ。冬のシベ少本公演に期待しよう。


もっとじっくり煮詰めてひと捻りされていればもうちょっと楽しめる作品に仕上がっていたのかもしれないが、、、。