ROBOTS 007 TOUR(CLUB251)

出演:ROBOTS <TAKUYA(Vo,G)、SHIGE(G)、Hitoki(B)、JAH-RAH(Dr)> / 扇愛奈村松秀人


TAKUYAのソロプロジェクト、というよりもむしろ今の固定メンバーですっかりバンドらしく固まった感の強いROBOTSの全国8ヵ所を回るツアー最終日はもちろん下北沢CLUB251。久しぶりに見るTAKUYA、全く変わっていなかった、よかった、、、のかな?
ライブ会場限定で販売されるCDを買う、というやや不純な動機で私はライブに参戦した。バンドの路線としては初期ROBOTSから変わらない基本的にストレートなR&Rで、そこに若干の皮肉や遊び心やらプラスアルファのテイストを盛り込んだPOPではあるが人間味のある生々しいサウンドであった。セットリストは音源化されていない聴き慣れない曲が大半を占めていたので私にはやや理解できかねる部分も多かったが、とりあえずTAKUYAのやりたいことがハッキリと伝わってくる演奏であった。ツインギターのコンビネーションや客の煽り方などにはいかにも変わらぬROBOTSらしさが滲み出ていて安心するとともに微笑ましくも思えた。なかでもバンドのパンキッシュな一面が強調された‘キルミーリルビー’と9.11以降の世界の混沌ぶりを歌った(ように私には聞こえた)‘World is falling down is it true?’が特に印象に残っている。同様に、お茶目な‘マニーの虎’、キャッチーな‘Greatest Delight’もらしさがむきだし全開で、やっぱりこの人は変わらないものだなぁと感慨に耽ったりもした。
ただ、このハコはいつも音質面でイマイチなのとステージが低くて見づらいのがとても残念。もうちょっと今っぽくてパート個々の輪郭の見える音で聴きたかった。限定CD(2曲入り)のほうは音質も良く、それ以上にバンドのノリも良く、9月に発売されるというニューアルバムの出来栄えがますます楽しみになってくる素晴らしい作品であった。今日演った曲が家で何度も聴けるようになると頃にはROBOTSの新しい魅力がもっと深く理解できるようになっているかもしれない。もっと上のレベルで頑張れる、ハズだ!


‘ヒッキー’ことHitokiにしてもJAH-RAHにしてもはるか昔からこのバンドでやっていたかのようになじみまくっていた。チームワークもよさそうなので今のメンバーでぜひ長く続けてもらいたいものである。

■ ROBOTS ■
1、キルミーリルビー 2、ナイトメアリー 3、マニーの虎 4、BIG APPLE
5、World is falling down is it true? 6、ANALOG 7、THE EARTH 8、Greatest Delight
9、Jumping Jack 10、ジェット気流

〜encore〜
11、UK OK? 12、ROBOT