中原昌也大生誕祭(ロフトプラスワン)

出演:中原昌也(37歳)
GUEST:柳下毅一郎高橋ヨシキ大森望豊崎由美文学賞メッタ斬り!) 他


これは面白そうなイベントだ!と思い、迷わず見にいくことに決めてしまった、俺たちの中原昌也氏・37歳のバースデイパーティー。会場はこんな企画にぴったりなロフトプラスワンだ。こういうのでどれくらい集客できるのかなと幾許かの疑問を抱いて入場してみると会場はビッシリ、さすがさすがいくつになっても人気者である。
若干恥ずかしそうに登場した中原昌也が序盤は柳下毅一郎高橋ヨシキを相手にダラダラしたトークを繰り広げてくれた。ゲストが少なくて寂しいという理由からいきなり知り合いの有名どころ(阿部とか青山とか小山田とかw)に電話をかけて呼ぼうとするも誰からも反応がなく残念無念。事前に某元東大総長にも声をかけていたそうだがあっさりと断られたそうだ。そこで『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』を上映しようというゲスト陣の勧めに対し、中原は頑なに拒否し続けていた。イマイチ会話がノってこない。。。
しかし、中盤になって「文学賞メッタ斬り!」の二人が登場する頃になってくるとトークに熱がこもってきだした。「文学賞メッタ斬り!」の対談のことで山○○○が嫌がらせをを受けているとか、石田がどうとか、島田課長がどうとか、石原がどうとか、酒の勢いも手伝ってかいつもの捻くれた調子で飛ばし始めてきた。微妙に色々なネタを暴露して場を盛り上げてくれる大森&豊崎の存在は中原にとって何よりありがたいプレゼントとなっていた。それから話題の焦点は今後の作家・中原昌也のあり方について・・・。何をどう書くべきか、読者から何を望まれているのか、そもそも彼は堂々とした小説を書くような人物に値するのかどうか、彼なりにけっこう悩みはあるようだ。で、たいした結論も出ぬままお待ちかねのクライマックスへ・・・。
中原昌也大生誕祭、ラストを決めるのは彼のカラオケショウだ。何を歌いだすのかと思ったらなんと小坂明子の‘あなた’www。適当にAメロ、Bメロを歌っていると思いきやサビで大爆発!!!ライブの時以上のデス声をして観客を魅了と爆笑の渦に巻き込んだ。さすがはデス渋谷系w。サビからまたAメロに戻るときの感じも面白かった。‘古い日記’、‘ざんげの値打ちもない’と、歴史を背負った名曲を引き続きデス声で聞かせてくれた。場内は笑いの渦に包まれていたものの、どこか真剣に聞き入っているような雰囲気もあった。だってれっきとしたミュージシャンだものね。3曲では物足りなかった観客はもちろんアンコールを要求、中原は‘ギンギラギンにさりげなく’で応えてくれた。サビの前で一々シャウトするのがカッコよかったぜ。最後の最後で盛り上がったところで大生誕祭は終了。中原の人柄の良さがたっぷりと滲み出ていて、良い雰囲気を十分に堪能することができた。今風な男ではないがこういう独自の魅力が自然に醸し出ている人物の話を聞くというのは非常にイイものであった。来年、38歳の大生誕祭も是非やって欲しい!


中原昌也 (カラオケ) ■

1、あなた 2、古い日記 3、ざんげの値打ちもない

〜encore〜
4、ギンギラギンにさりげなく

エリ・エリ・レマ・サバクタニ 豪華版 2枚組 [DVD]

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