『橋を渡ったら泣け』(bunkamuraシアターコクーン)

作:土田英生
演出:生瀬勝久
出演:大倉孝二奥菜恵八嶋智人小松和重鈴木浩介岩佐真悠子、六角精児、戸田恵子


なんとコクーンで!大倉孝二が主演で!奥菜も出る!とゆーことで期待の舞台。いかにもコクーンな観客に混じって昨日の本多同様なかなか前方の良席でしっかり観てきた。
地震で幸運にもなんとか生き残った男女8名がともに助け合い生きていく、、、ハズがなにやらそうじゃなくなってしまいそうになっちゃうような不思議な物語だ。管理する側の者とされる側の者、強い者の論理と強くない者の論理、何らかの事情により両者の立場が入れ変わったケースの結末は…。平等の下に成り立つはずの現代法治国家の疑問に鋭く迫る見ごたえある作品である。
テーマは深く重く答えは難しいモノであるのだが、芝居自体のムードはこの出演者の面子から想像できるとおりまったり和やかで柔らかな雰囲気である。主演の大倉の特徴をたっぷり生かした細かな演出は見所満載!それにしっかりと応えた大倉自身もさすが!奥菜も可愛かったぜ。八嶋智人も期待通りにしっかりと彼らしい役割を果たしてくれていた。
小劇場のテイストを盛り込んだような粋な作品をコクーンで観られたってのがヨカッタ。