町田康ライブ(duo MUSIC EXCHANGE)


町田康 ( Gt/AxSxE、Ba/赤坂みちる、Dr/恒岡章、Key・Dr・Fl/石橋英子


もう12月だ!待ちに待ったマーチダ先生のワンマン!以前中原昌也と一緒だった時と同じ会場で着席ライブ。あんまり人は多くなかったかな?でもワンマンなんだからたっぷり聴けるはずなのでワクワクして席に着いた。端っこ寄りの席で見にくいし、そのうえ隣に座ってるオッサンは落ち着きがなく30秒に1回くらいの頻度で髪を撫で上げる仕草がウザー。まあしょうがないか、そんなシチュエーションも含めて町田康のライブなのだ。



オープニングは短編小説の朗読。突然変異で有能イケイケになったサラリーマンがトリップするファンタジーな物語。カラダがどんどん裂けていく…。脳みそと白子を間違えられる。室蘭定食ってなに?
準備のため5分ほど休憩の後、ロックの演奏会(笑)。バンドがいまのメンバーになって着実にライブを重ねてきた成果なのか、非常に意思が統率されているというか、向かっていく方向が定まっている印象をまず受けた。音楽的にはより混沌としたアヴァンギャルドな作風へ突っ走っているようで、曲にもよるがフランク・ザッパキャプテン・ビーフハート、時には電化マイルスバンドのように各メンバーはバラバラなプレイをしていても全部合わさった時に素晴らしいケミストリーが生まれ出るような、そんな音なのだ。特に和製ジミヘン・AxSxEと和製キースジャレット・石橋英子がすごい!彼らのぶっ飛んだプレイに町田も触発されたのか、眼をギラギラさせ奇人のような形相でシャウトしまくる!顔、眼がイっててこわいよ(笑)。「町田康グループ」の時よりも明らかにロックでパンクだ!!
印象に残った曲は最初と最後に演った奇曲‘スガキヤ’と町田・石橋のデュエット‘あなたに逢えてよかった’。もう聴き馴れた‘インロウタキン’や‘うどんの中の世界’も相変わらず素晴らしい。静と動のギャップが恐ろしかった分、インパクトという点では今まで見た町田のライブではイチバン!アンコールの‘名前の歌’にもしみじみ。。。
音源のリリース、あるのよね?楽しみ♪