毛皮族のアングラ経験劇場@リトルモア地下『コーヒー&シガレッツ的な軽演劇』・演目D『OSOBA』(リトルモア地下)〜2回目〜

作・演出:江本純子

出演:江本純子金子清文、和倉義樹、町田マリー

こないだ観た演目D、キャストが高野ゆらこ→町田マリーにチェンジしたのでもう1回観ることにした。そして本日は千秋楽、なにやらお楽しみがあるってヨ♪
軽演劇という名のとおり、本日もゆる〜い雰囲気でダラダラとおバカな劇を垂れ流してくれていた。ソバノミコ役の出演者が代わっただけなので基本的な内容は前回観たのと同じである。敏腕女性編集者(江本)、編集者の秘書(和倉)、無職男(金子)、謎の少女(町田)、少女の母親(江本・2役)、個性的な登場人物が滑稽に絡み合う。芝居の最中に雑談や私語やツッコミがたっぷりと織り交ぜられ、チープさ満点のショウはなぜだかとても心地よく感じられた。期待していた町田の演技はおおむね高野がやったのそのまま。無意識のうちに影響されているのだろうか。だが肝となる部分に関しては軽演劇の枠を超え高野よりもどっぷりと役に浸っていた。抜くときは抜く、入るときは入る、ギャップが面白いw。
出演者と客の距離が近いのも今公演の醍醐味で、江本と金子がステージから降りてきて客席を歩き回ったり、じっくりと観客層をチェックする場面(今日の客は「普通」だそうだ)があったり、日替わりのフリートークのシーンなどもあった。前回の本多劇場での公演とは打って変わって等身大で日常的で裸の彼女らの魅力が十分に伝わってきた。手を伸ばせば届きそうなステージ、狭い空間で同じ空気を吸っている感覚、軽演劇ならではのこれも「臨場感」なのだ。満員の客席もかなりの満足だったようでそれぞれに心に残るものを得ていたのが表情からありありと読み取ることができた。さすが毛皮族だね。本谷のところよりも毛皮のほうが面白いよ!ジュンリー〜!



本編が終了してすぐ、なんと『コーヒー&シガレッツ的な』バザー&オークションが開催された。この公演で使用された小道具・大道具を安価でファンに譲ってしまうというありがたい企画なのだ。せっかくだから記念になるモノを持ち帰らなければと思い、台本を2種類購入〜。江本純子町田マリーにサインをもらってホクホクで会場を出た。嬉しすぎる!大切にしよう。最高だね、毛皮族