IRON MAIDEN『A MATTER OF LIFE AND DEATH WORLD TOUR JAPAN 2006 EXTRA SHOW』(東京国際フォーラム ホールA)

yasshiko2006-10-28



先日の武道館(id:yasshiko:20061025)に続いてのIRON MAIDEN。こんな短期間のうちに2回も見れてしまうなんて幸せすぎる。しかも今日は座席が良すぎ!1階中央の4列目だ!creative man様、本当にありがとうございます!2階席にはかなりの空席があるがそんなことはどうでもよい。前座のLAUREN HARRISが終わってセットチェンジ、UFOの‘Doctor Doctor’が流れて、さあ始まりだ!

ステージが、近い、近すぎる!手を伸ばせばBRUCE DICKINSONに届きそうな距離だ。彼は今日もアグレッシヴなアクションで煽りまくる。声の伸びが素晴らしい。武道館のライブよりもはるかに音響が良くて各パートがほどよく分離されて聴こえる。美しい旋律がトリプルギターで響き合う。大空間を疾走するSTEVE HARRISのBASSラインも筆舌に尽くし難いほど素晴らしい。音が良い分だけこの日は武道館よりもなおさら楽しめるライブであった。一音も聴き漏らさずに永遠の思い出としてIRON MAIDENの音をこの耳に、心に焼き付けて帰るのだ。
この日も同様に新譜からの曲がCDと同じ順に全曲プレイし続けられた。歴史に残るモンスター・アルバム『Matter of Life & Death (W/Dvd) (Dlx)』、贅沢にも全曲聴けるのは、私の生涯で今日が最後だろう。‘Different World’、‘These Colours Don't Run’、‘Brighter Than a Thousand Suns'、伝統的British Rockを踏襲しそれを次世代へ引き継ぐべくこの世に生まれ落とされた名曲群には涙が出そうになった。それにしても今日は特にSTEVEのBASSがよく聴こえたおかげで名曲がさらに生えるライブとなった。微妙な指使いまでがきちんと耳に届けられるように感じられた。空調のせいでペースを乱された場面もあったBRUCEだが、静かにしっとり歌う場面もサビで歌い上げる場面でもHM史上最強のシンガーの名に恥じない壮絶な技術と歌心で観客を魅了していた。前半のハイライトはいかにもSTEVEらしいキラーチューン‘For the Greater Good of God ’だ。近年の大作路線の中でもこれを凌ぐものはないだろう。絶妙な場面展開をさらに盛り上げていくようにプレイする6人の姿にはHEAVY METALの王者たる堂々の貫禄と、知性と、卓越した技術と、音楽を愛する心と、超一流のミュージシャンとして持つべきものの全てが濃く反映されていた。
新譜から全10曲を演奏し終えた後は‘Fear of the Dark’、‘Iron Maiden’。思い入れの深い名曲にオーディエンスの反応はさらに熱いものへと高まり、おまちかね巨大な「戦車エディ」の登場で最高潮へと達した。アンコールは誰もが名曲と認める内容の濃い3曲を披露し、ライブは終了。再来年、IRON MAIDENは『EARLY DAYSⅡ』ツアーで世界を回る予定だそうだが、また日本へ来てくれることを期待してやまない。俺は‘ACES HIGH’を生で聴くまで死ぬわけにはいかないんだよ、STEVE!!!!

■ IRON MAIDEN ■

01. Different World 02. These Colours Don't Run 03. Brighter Than a Thousand Suns 04.The Pilgrim
05. The Longest Day 06. Out of the Shadows 07. Reincarnation of Benjamin Breeg
08. For the Greater Good of God  09. Lord of Light 10. The Legacy 11. Fear of the Dark
12. Iron Maiden

〜encore〜
13. 2 Minutes to Midnight 14. The Evil that Men Do 15. Hallowed Be Thy Name

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