Gargoyle 19th Anniversary 〜獣吼〜jyuuku(Shibuya O-WEST)


結成19周年を迎えたGargoyle。その記念ワンマンライブが渋谷で行われた。Gargoyleのワンマンはいつも土日だから助かる。場内はアルミホイル(遠足の時におにぎりを包むやつだ)で奇抜な飾り付けがされていて、ドラムセットの後ろにはなにやらスクリーンがある。この日だけは絶対に来い!とオフィシャルサイトの告知のとおり、ちょっと特別な雰囲気が会場を覆う。個人的に最近は足が鈍っていた相手なのだがどんなライブをみせてくれるのだろうかと段々ワクワク度が高まりだしていった。
珍しく開演時刻よりも15分も押した後、客電が落ち、久しぶりに聴く‘ナウシカレクイエム’が切々とフロアに響き渡りだした。それからなんとスクリーンにはバンドの長く険しかった19年間の歩みと、奇抜で希望に満ち溢れた表情(当時)の若かりしGargoyleの姿が映し出された。
19年間に生み落とされた新旧の楽曲が織り交ぜるように披露されたのだが、4人になってからの最高傑作‘人間の条件’、なかなか演ってもらう機会の少ない‘カタルシス’、胸に染み入る‘約束の地で’、、、ダテに長くやってるわけじゃない、ただ続けてきたのとはワケが違う、バンドの持つ力を序盤から遺憾なく発揮してくれた。しばしば見られた粋な演出も楽曲の味をひきたてるのに効果的で、特に以前は散々飽きるほど聴いた‘流転の世にて’は非常に幻想的で、19年という歳月が流転する様が心に響き渡った。しばらく封印されてご無沙汰だった‘少年A’、‘人の為’もこの機会に聴くことができて幸運。
終盤からアンコールにかけてはこれぞGargoyleの本領、アクレッシヴなファストチューンで攻めまくってきた。それぞれに内容の濃さがあり、完成度の高さと積み上げてきたものの大きさが改めて認識できた。高度な演奏技術と練り上げられたバンドワーク、啓示的な歌詞、経験豊富なベテランならではの魅力に満ちる素晴らしいショウであった。「もしも自分が技巧的なシンガーだったならばバンドは全く別な道を歩んでいただろう…。」と語るKIBAの言葉は確かに正論ではあるが、歌が巧いだけで平凡なヤツが多すぎる世の中、この19年の道で十分良かったと、見てた人たちはみ〜んな思ったハズだぞ!

Gargoyle

SE〜ナウシカレクイエム
1、HALLELUYAH 2、邪悪 3、IKUSA、4、人間の条件 5、ナチュラル 6、カタルシス
7、極楽フルスロットル(新曲) 8、脳内自殺 9、Genom 10、約束の地で 11、流転の世にて
12、楽園に死す 13、少年A 14、人の為 15、DESTOROY 16、神風ギャング団
17、完全な毒を要求する 18、死ぬこととみつけたり


〜encore.1〜
19、D・EXIT(新曲) 20、爆弾中毒 21、ヂレンマ


〜encore.2〜
22、BALA薔薇VARA 23、Thanatos


〜encore.3〜
24、CRAZY SADISM 25、HUNTING DAYS


禊