『初恋温泉(集英社刊)』刊行記念 吉田修一さんサイン会(三省堂書店神田本店)


温泉を舞台にした短編集の刊行を記念した吉田修一・サイン会。神保町の会場へちょっと遅れて行ってみると、階段には長い長い人の列。定員100名の予定だったのでこの様子だと整理券は完パケだったのかもしれない。有名作家というよりは、好きな人にはすごく好かれるというタイプの作家なのか、並んでいる人たちの印象は地味ではあるがどこか深いこだわりを抱えていそうな、そんな謎めいたオーラをプンプンと発散させていた。
20分くらい待ったところ自分の番が近づいてきた。パリッとした白いYシャツを着た吉田の顔が見える位置まできた。本やWEB上で見たのと同様、穏やかさの中に凛然とした奥深い表情を浮かべながら心を込めるように丁寧にサインをしているようである。意外にもけっこう喋る人なのか、特に若い人相手には色々話をしていたようだった。


自分の番になり、本を渡し、おねがいします、と一言。。。
吉田修一は真剣な目つきで、ゆったりとした筆遣いで、堂々とサインをしてくれた。




初恋温泉

初恋温泉