Pearl Drums 60th Anniversary Super Live -5 Days Round 5 - Metal Powers(SHIBUYA-AX)


出演:ANTHEM、SEX MACHINEGUNS

Pearl社創立60周年!を記念したイベントが連日開催されていて、今日はその最終日。今までありそうで実現されていなかったナイスな企画が現実のものとなった。日本を代表するメタルバンドであるANTHEMSEX MACHINEGUNSが同じステージに立ったのだ。
ほぼ定刻に入場してみると会場ロビーには様々なドラムセットが展示されていたりドラムスティック等Pearl商品の物販ブースが並んでいたりと、普段のライブでは見られないおもしろい感じになっていた。日曜日ということで客入りも良く、その平均年齢は高めだが各人が期待に胸を膨らませてやってきたのが伝わってくるようであった。入場整理番号がよかったおかげで見やすいポジションを確保することができ、同行したメタラーカト氏と静かに開演を待った。


ステージがスモークで覆われ、期待感を煽る幻想的なあのSEが流れる、、、最初に登場したのはSEX MACHINEGUNSだ。‘食べたいなめたい〜’から始まって第3期時代からの代表曲かつ名曲のオンパレード、最近の曲も聴きたかった気もするが安心して聴ける余裕あるパフォーマンスには満足できた。個人的に非常に思い入れの深い‘BURN〜’や‘JAPAN’は期待を裏切ることなくまさにお見事であったし、そしてなんといってもsypanのドラムが本当にスゴい!ドラマーとしての安定性や正確さに加えて、HEAVY METALらしい華やかさも合わさって200パーセントのプレイを聴かせてもらえた。活動休止とは残念だがまだまだやれる奴等であることを証明してくれたので眼を離さないようにしたい。


機材チェンジの後、聞き覚えのある曲、、‘HEAVEN AND HELL’が場内に流れ大御所ANTHEMの4人が登場した。なにを今更と言われるだろうが、実力派が揃った布陣とベテランバンドたるその物凄い貫禄におおっ!となった。こちらもドラマーがスゴいぞ。本間のほうがパワフルで深さが感じられるヘヴィさを持っていて、まるで海外ミュージシャンのような音を出していたので驚いた。‘Bound To Break’、‘Empty Eyes’、たいした関心の無かった私のような者でも聴いたことのある耳なじみの良いお約束チューンをやってもらえて素直に喜ぶことが出来た。正直、ジャパメタのダサさの代表のような悪い印象も持っていたがそんなに変なアクのあるバンドではなくて、伝統的なハードロックの魅力をストレートに表現できる奴等であった。さかもとと柴田の堂々とした大人の余裕っぷり、清水の的確で個性的なギタープレイが印象深い。清水のソロは今まで聴いたことのないような独特さがあり、どこから影響を受けてこういうスタイルを確立するに至ったのか、ルーツの見えない不思議さが王道まっしぐらな楽曲といい具合に溶け合っていた。苦心しながらも良き伝統の維持に努めてきたバンドを広い会場で大音量で聴けて本当に良かったと思う。
期待していた両バンドによるセッションは行われなかったが、日本人の演奏によるHEAVY METALの魅力を久しぶりに感じ取ることができて嬉しく思った。メタラーカト氏も満足していたようで帰りがけにホクホク顔で樋口宗孝モデルのスティックを購入していた。もっともっとこの手の企画は積極的に開催されるべきで、この2者による組み合わせもいつかもう一度見たい。


SEX MACHINEGUN

1、食べたいなめたい危険地帯 2、BURN〜愛の炎を燃やせ〜 3、JAPAN 4、HEAVY METAL THUNDER 
5、愛人28 6、みかんのうた 7、桜島 8、German Power

■ ANTHEM ■

1、Onslaught 2、Bound To Break 3、Empty Eyes 4、Overload 5、Revenge 6、Omega Man
7、Gotta Go 8、Night After Night 9、Running Blood 10、Wild Anthem

〜encore〜

11、Demon's Ride 12、The Voices