Rocket Girls vol.1@Shibuya O-Crest〜東京ピンサロックス、コンコンジャンプ、SUPER EGG MACHINE他


ガールズバンドのみ出演の新たなイベントのこけら落とし。土曜日の夜だし、SUPER EGG MACHINEがもうすぐ解散してしまうこともあってか会場は満員。どうして女性バンド同士ツルみたがるのかさっぱり理解できないがまあいい。結果的にキャラの濃いバンドばかりだったのでよかった。男性客が8割以上、SUPER EGG MACHINEが特に玄人好みなサウンドなせいか年齢層は若くはない。


トップバッターはSPランチという元気いっぱいな大阪の若いバンド。ツインボーカルにサックスとトランペットをフィーチュアした7人編成であった。演奏は上手いとはいえないが、堂々としていてなかなか場慣れしているようであったし路線的にもわりと好みに思った。ドミノ88やSQUEEZE!!のようなスカ色のある楽しいロックと言えば解りやすいか。欲を言えばツインボーカルの歌い分けと管楽器の魅せドコロをもっと練っていて欲しかった。もっと色々できそうな感じだったので今後の成長を期待したい。


2番手はコンコンジャンプ。このバンドを見るのは2回目だ。ボーカルのコは渡瀬マキから頭のネジを3本くらいひっこ抜いたような顔をしているニコニコしたおチビさんだ。バカっぽさの中にどこかしらシュールな悲哀やメッセージが籠められている点が好きだ。森久美子の名前を連呼する曲が面白かった。クイズダービーをネタにした曲を聴きたかったのだが今日は演らなかった。
このバンドのBASSISTはかなり優秀なはずと思っていたら以前聴いたよりもさらにパワーアップしていたので驚いた。ノリの良さだけじゃなくて言葉づかいの裏やアレンジの趣向の具合など細かい点をアピールできればもっと幅広い層から評価されるかもしれない。


3番手は東京ピンサロックス。地道なライブ活動が着実に実を結んでいるのかこの手のイベントとなると認知度が高いようである。
セットリストは前回の下北沢と同じか。音源化されていない新曲が半分以上なのでもうちょっと説明が欲しかった気もする。1&2曲目を聴くのは今日で2回目だがなかなか良い曲だ。一筋縄では行かない、一曲の中に聴きドコロがたくさん詰まった、内容の濃い曲だ。4〜6曲目はかなりライブで披露されているので完成度はもう充分だった。最近このバンドはアレンジの練りで聴かせるプログレっぽい路線に進んでいるので、見せ場を聞き漏らしてはならんぞ!と息をつく暇もない。
輪郭クッキリ且つ他のパートとうまく絡むベースの音がすごく良かった。そういえばヒサヨのスラップを久しく聴いていないな。
盛り上がってくれて本当に嬉しかった。


トリは今月で解散してしまうSUPER EGG MACHINE。こんな状況でもいつもと何も変わらない安定したパフォーマンスであった。グルーヴ感のある伝統的な骨太ロックだ。最近この手の正統派バンドが減ってきているので解散はなおさら残念に思う。演奏が丁寧でバンドとしてのまとまりがよいのが魅力的だ。アンコールでは東京ピンサロックスのトモッチ!をゲストに「REBIRTH」を。
心からお疲れ様でしたと感謝したい。


東京ピンサロックス


1、新曲 2、新曲、3、Who am I? 4、プルトニウム 5、WEEK 6、モノポリー 
7、JOHNNY JOHNNY JOHNNY 8、バブルガール