エレキバター 1st Live(SHIBUYA CLUB QUATTRO)

LIVE:エレキバター<KERA(Vo)、三浦俊一(Syn,G)、福間創(Syn)、平井義人(B)、YANA(Dr)>


オープニングアクト:tokyo pinsalocks


まだまだまだナゴムづいている。ということで、KERAの新バンドである「エレキバター」の初ライブに行ってきた。
音楽の時は未だKERA名義なのか。バンドメンバーはシンセサイザーズの時からKERAを支えていた人たちに元P-MODEL〜元YAPOOS福間創が加わった編成だ。


KERAの姿は劇場でしか見たことがなく、私が彼の歌うのを聴くのは初めて。前座のpinsalocksが約40分間の演奏を終えて、機材チェンジ、、、ピコピコしたBGMが鳴り響き、5人揃って黄色いビニールの衣装を身を纏ったエレキバターが登場した。と思ったら、なぜか登場やり直し(笑)、KERAらしく芸が細かいぜ。ふぅ〜。


時間にして約2時間くらい、アンコール含めて15曲くらい(?)やったハズ。で、なにが面白かったかというと、ステージでの挙動や動きが有頂天の時のKERAのまんまだったということだ(笑)。もちろん声はだいぶ変わってしまっていたが、今のKERAの声もなかなか悪くない。若いよ!‘オードリー・ヘプバーン泥棒’や‘千の病を持つ男’という昔の代表曲も堂々と披露してくれた。サウンドの方はテクノというほどピコピコはしていなくて、むしろところどころのニクいポイントで印象的なシンセのフレーズが飛び出てくる感じ、基本的にギターのコードの効いた普通なロックだ。汗臭さや男気は当然無用、POPでちょっとコミカルで、ナゴムっぽい皮肉が込められていて、ほんのりとドリーミーで、聴きやすくノリやすい。懐かしさがほどよく耳に気持ちいい。押し付けがましさのないのが良い。


フロアではピョンピョンと跳ねまくるオーディエンス多数。バンドブーム期の強烈な匂いが蘇ってきたー!男性客が多かったし、ナイロン100℃のファンともちょっと違う感じだったのが意外だ。KERAの発するオーラと、器用なアレンジで盛り立てるバンドの音が、ハッピーな空気を形成していた。実はもしも自分の好みに合わなかったら途中で帰ろうかななんて考えてたんだけど、このなんとも言えない場のフンイキに私はすっかり酔いしれてしまった。感動とも違うし衝撃でもない、ステージ上にバンドが演奏していて、その状況自体が幸せに感じられるライブだった。それにしてもKERAのキャラにはなんともいえない魅力がたっぷりだ。気の効いたMCも流石。ライブの深い余韻がじっくりと私の身を包み込む。。。ハイライトはアンコールの‘心の旅’かな。



エレキバター:http://www.beatsurfers.sakura.ne.jp/elekibutter/





で、こないだのレコ発LIVE以来に見るpinsalocksも頑張ってくれていた。こういう広くて音の良い会場のほうがバンドに合っているように思える。最近のピコピコしたPOPでキッチュでニューウェイビーな曲を、的確にプレイしていた。‘Ajito“Rita”’はマジ名曲!


■ tokyo pinsalocks ■

1、Anntena 2、Ajito“Rita” 3、Circle 4、Wolf and Sheep 5、匂いマニア 
6、プルトニウム07 7、Quiet 8、so far, so fine