上半期をふりかえる

・柿喰う客 『俺を縛れ!』
・ハイバイ 『て』
ゴキブリコンビナート『いつかギトギトする日』
・快快『ジンジャーに乗って』
・演劇バトルロイヤル!!『ガンまげ』(後藤飛鳥、高野ゆらこ他出演)
・日本語を読む『城塞』(内田慈出演)
阿佐ヶ谷スパイダース『失われた時間を求めて』
・パルコ劇場ドラマリーディング『不器用な人々』(池田成志、内田慈他出演)
・ENBUゼミナール2007年度江本純子クラス『エロエロ大作戦』(江本純子作・演出)
ポツドール『顔よ』(古澤裕介、内田慈他出演)
チェルフィッチュ 『フリータイム』
・『LOVE LETTERS 2008 SPRING SPECIAL 星野源本谷有希子
五反田団『偉大なる生活の冒険』(前田司郎、内田慈他出演)
・はなとゆめ『はなとゆめとお菓子』(オマンサタバサ他出演)
毛皮族『遺骨のトットさん、ドブに落ちる』×2回
・ジェットラグプロデュース『投げられやす〜い石』(岩井秀人作・演出・出演、内田慈他出演)


今年の1〜6月までで、観たお芝居は上記の16作品。多くもないし少なくもないな。意識していたわけでもないのに小劇場ばっかり。それにしてもなんとも粋な作品が並んだものだ。楽しめた上位5作は


①ハイバイ『て』
②ジェットラグプロデュース『投げられやす〜い石』
毛皮族『遺骨のトットさん、ドブに落ちる』
阿佐ヶ谷スパイダース『失われた時間を求めて』
五反田団『偉大なる生活の冒険』


の順かな。次点はポツドールだ。
岩井秀人の2作は本当に見応えたっぷりでマジ素晴らしかった。何から何まで巧く創りこまれている。観劇中に激しく魂を揺さぶられるような感覚がたまらない。
町田マリー不在の毛皮族も期待以上の華々しい快作だったし、賛否両論だった阿佐スパの新機軸は私は素直に受け入れることが出来た。お見事。岸田賞をとった前田司郎率いる五反田団の『偉大なる生活の冒険』は、自らの得意とする方法論で芸術的深みを際立たせた傑作である。
こうふりかえってみると全体的に地味な作品が多いような気もするが、その奥に確かに存在する表現者それぞれの熱意やこだわりは、しっかりと私を魅了してくれた。レベルは高かったと思う。下半期もこの調子で、ぜひ。