ROSA 7TH ANNIVERSARY―『紙の月』


出演:石橋英子×アチコ薄花葉っぱ(京都)、三枝彩子(オルティンドー)+藤乃家舞(ベース)
     +向島ゆり子(バイオリン)+車谷建太(津軽三味線)
オープニングゲスト:8bit


ハシゴだぜハシゴ〜。echoを見終わってから池袋へ直行〜。メシを食ってからROSAというライブハウスに入った。
???????異様な雰囲気だ。観客がお爺さん・お婆さんばっかり、ステージでは東アジア系民族音楽のバンドが不可思議な音を奏でていた。場所を間違ったのかと本気で思ったぜ。京都から来たという薄荷葉っぱというドラムレスアコースティックバンド(ウッドベースの女子がかわいい。ヒトトヨウをやや病的にしたような音が特徴的であった)の後にトリのバチコは登場した。フロア中央部に大きな柱、ラママよりもクアトロよりも今のロフトよりもはるかに太くて邪魔なこと極まりない。演るほうだって目の前に大きな柱があるんだからやりづらいだろうに。そんな邪魔物を背にするようにナイスな椅子席をゲットし、さあライブの始まりだ。
そんな奇妙なハコだったが意外に音の鳴りは良かった。石橋のエレピもアチコの歌声もいい感じにくっきり響く。昔懐かしい感じ、良かった昔に戻りたい感じ、可愛らしい感じ、ロマンティックな感じ、ちょっと俗世間から遠ざかりたい感じ、、、ピアノとヴォーカルというごまかしの効かない必要最小限の編成で様々な色合いのサウンドを、いつもどおり聴かせてくれた。両名ともにとびっきりエモーショナルだ。石橋は遠征が続いて忙しいようだが疲れた様子などまったく見せずに真剣にプレイし、綺麗な音を聴かせてくれた。
‘トゥララ’から始まって‘春と小石’まで全9曲、年末のライブは行けそうにないから年内のバチコは今日が見納めになる。3月にこのユニットを初めて見てからこれでライブ参戦は12本目、いつもいつも素晴らしい歌声、ピアノを聴かせてくれた。どのライブがどんなんだったか今でもけっこう覚えていられるほどに内容が濃かった。


‘LOLA&SODA’という必殺曲を今夜もあえて演らないという無言の挑戦に、次のステップに上ろうというこのユニットの意志が垣間見えた。もちろん来年も期待してるしひき続き追っかけ続けようと思う。次の音源の予定なんてのはないのかね。


石橋英子×アチコ

1、トゥララ 2、夜間飛行 3、pino 4、犬のうっとりさん 5、私のお気に入りじゃないもの 6、Apartment
7、大人になれば 8、マタドール 9、春と小石

ことし一年よく聴いたアルバム

ロラ&ソーダ

ロラ&ソーダ