東京ブルーマウンテンズ祭ーメスロックー(渋谷O-Crest)


出演:BEANBAG、tokyo pinsalocks、ナナマーラ


ビーンバッグ企画の恒例イベント「東京ブルーマウンテンズ祭」、メスロックと題して女性バンド3組が集まった。小規模のハコでインディーズバンドを見るのは本当に久しぶりな気がする。O-crestは新しくてステージがわりと高くて見易く、そのうえ音もかなりクリアなので好きなライブハウスだ。


トップバッターはナナマーラ。女性ツインボーカルのバンドでそこそこ人気があるようだ。トランペットとトロンボーンが入っていてたまにはこういうのもいいかなと思ったが、パフォーマンス等ステージングがアイドル臭くて痛々しい。ボーカリスト二人の歌い分けをもっと大胆にしてみてもよかったのではないだろうか。以前船橋で見たライブのほうが数段良かった。


続いてtokyo pinsalocks。見そびれまくって約半年ぶりになってしまった。演ってる曲は従来どおり『Rhythm Channel』以降のピコピコチューンなのだが、アレンジがどんどんどんどん変わっていっているのが面白い。本格的にプログレッシヴ・ロックだ。この路線ももうすっかり板についてきて、最初からこの布陣でこの路線で演っているバンドのようである。演奏は上手いしアイディアは豊富だしやっぱりすごいバンドだなと今更ながら思ってしまった。‘リズム’から‘that day?’へと流れていく繋ぎが上手い。‘匂いマニア’のひたすらゆったりと繰り返されるグルーヴィーなBASSにはすっかり酔ってのめり込んでしまったし、その分サビの爆発はとても効果的だった。ドラムのチューニングが変わったのか、パンパン鳴ってはいても浮遊感のある楽曲にうまく溶け込んでいる。リズムのウラに飛び込んでくるようなスネアが印象的だ。新曲もバンドの個性を見事に生かした佳曲であったし、最初から最後まで文句ナシ、聴きごたえ十分の素晴らしい演奏であった。もっとライブに通わなければ!今の編成での音源のリリースが待たれる。

トリはBEANBAG。YUMIを中心にいつもどおりの迫力あるステージング。曲は馴染みやすくてキャッチーだし、ドラマーが巧いね。

■ tokyo pinsalocks ■
1、リズム 2、that day? 3、Heaven's Chocolate 4、匂いマニア 5、新曲
6、新曲(inst) 7、モノポリー 8、Quiet 9、so far,so fine (順不同)