soul of どんと2006 どんと紅白(NHKホール)

出演:小嶋さちほ忌野清志郎UA岸田繁くるり)、竹中直人
    東京スカパラダイスオーケストラ町田康ハナレグミ宮沢和史
    YO-KINGYUKI、Leyona、古謝美佐子、AMANA
    SANDII(hula)他


演奏:玉城宏志(G)、Dr.kyOn(Key)、永井利充(B)岡地曙裕(Dr)
    椎野恭一(Dr)


元ローザルクセンブルグ〜元ボ・ガンボスどんとの七周忌にものすごい豪華な面子が終結してイベントが行われた。人気ミュージシャンが多数出演するせいもあってチケットは完売・会場は満員御礼。どんとも天国で喜んでいたことだろう。
開演前にまずは秘蔵VIDEOのON AIRから。ゆったりと心地よいバンドのグルーヴ感と、どんとの屈託のない笑顔・飾らない優しい歌声に酔う。カッコつけない裸の歌声、人間性がそのまま出ている。いいね。
出演者が紅白に分かれてどんとがこの世に残した名曲の数々を披露しあった。まず目を惹いたのはかつてどんとと一緒に活動したバンドメンバーの力量だ。特に永井のベースのグローヴ感は凄まじく、うねりまくるベースラインは単体でも音楽として機能するほど優れていた。日本で最もラリー・グラハムに近い男だろう。
出演者の中でよかったのはまずUAだ。歌が上手いのはもちろんのこと、独特のアレンジ力がある。伸びやかな歌声とそれを最大限に生かす歌い方、両方とも素晴らしい。他にも大人気だった忌野清志郎YUKI宮沢和史、それぞれが自分の持つ能力を最大限に発揮してくれて次々と観客を喜ばせてくれた。そういえばYUKIオールナイトニッポンボ・ガンボスがよくかかっていたっけ。
そして本日のハイライトはSANDIIのフラダンスと小嶋さちほUAの歌、町田康の朗読のコラボレーションだ。華やかな踊り子たちと幻想的な歌と朗読がいい具合に溶け合っていて、私はぐんぐん引き込まれていってしまった。
最後に出演者全員で‘どんとマンボ’の大合唱。町田康の歌が聴けたのが嬉しい。そうとう緊張してたっぽいな(笑)。豪華すぎる参加者全員が持ち味を出し切ってイベントは大成功。普段何気なく見ているライブでは味わうことのできない感動を堪能しきって私は帰途についた。


竜宮歳事記 どんとの愛した沖縄 (角川文庫)

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