Sonny Rollins Final Live Tour In Japan(東京国際フォーラム ホールA)

70代中盤になってもまだまだ現役、生きる殿堂、モダンジャズの巨人・ソニー・ロリンズの来日公演を観てきたぞ。会場は満員、当日券もSOLD OUT。巨匠の奏でる音を生で聴けただけでもう幸せだった。テナー・サックスを構えるシルエットだけでもう超一流で、大きな体でそれをオモチャのように操る姿をみてやはり本物は違うなと当たり前のことを思ってしまった。
ラテン気のある古典ジャズといえばわかりやすいだろうか。長閑で聴きやすく心が洗われるようなサウンドであった。長閑といってもプレイがアバウトだということはなくて、聴き手の心を揺さぶるように考えられた巧みなアドリブに胸が熱くなった。曲が終わるたびにロリンズの口から発せられる「ドウモ アリガトウ!」という言葉もジャズをそして音楽を愛して年輪を重ねてきた怪物としての重みがあった。恒例の「キューケイ デス!!」も聴けてさらに満足。バンド編成がなかなか面白く、ピアノレスでトロンボーンとパーカッションがフィーチュアされていた。そしてドラマーはSteve Jordan。ハイライトは最後に演ってくれた定番の名曲‘ST.THOMAS’だ。ソニー・ロリンズの演奏するこの曲を生で聴いた経験は一生自慢できる体験と言えよう。
私はSonny Rollinsの‘ST.THOMAS’を生で聴いたんだぞ!

〜PERSONEL〜
Sonny Rollins ; Tenner Sax
・ Steve Jordan ; Drums
・ Clifton Anderson ; Trombone
・ Bobby Broom ; Guitar
・ Bob Cranshaw ; Bass
・ Kimati Dinizulu ; Percussion