Gargoyle 〜Gargoyle NEW ALBUM「龍風」発売記念TOUR『龍風列島』ファイナル(Shibuya O-WEST)

Gargoyleのニューアルバム「龍風」の発売を記念した、北は北海道から南は沖縄までの約2ヶ月間に渡るツアーの最終日。開演の30分前に入場したのだがその時点でもう客の入り具合はなかなかのもの。今日のような記念日やなにか特別なライブではきっちり集客する力があるというのはさすがGargoyleだ。一口に説明の出来ないバンドの持つ底力を私は早くもこういう形で思わず認識してしまった。
ほぼ定刻にライブはスタート。CDと同じように‘人間の条件’を最初に持ってきて欲しかったりもしたが、1曲目は‘IKUSA’だった。バトル・ガーゴイルのようなダークでヘヴィで攻撃的な曲だ。KENTAROの弾くギターリフが耳を劈く。いい感じだ。今日のライブは最後までいい音で楽しめそうな、そんな気がした。そのうえとにかくもうKATSUJIのドラムがスゴい。昨日見たアーチ・エネミーのダニエルと比べても全く遜色がない。CDを聴いているだけではわからなかった細かなワザや工夫を読み取ることができ、力と技能の高さを思い知らされた。
「龍風」からの曲を中心にライブは進行した。しっとりとしているが籠められた重いメッセージが心を打つ‘時代を知らない子供達’、KENTAROのヴォーカルも板についてきてカッコイイと思った‘come into flower’(KIBAヴァージョンも聴いてみたい)、楽しげな手拍子タイムを設けた‘絶対性理論’、「龍風」の持つ幅広い側面を堪能することが出来た。どちらかといえば今作はファストチューンよりもこういった曲のヴァラエティさを楽しむべき作品であるように思える。もちろん、KIBAのヴォーカルも絶好調で声がよく出ていた。好きなこと(Gargoyle)をやり続けていきたいというMCにも非常に共感してしまった。
そしてときおり急に飛び出す往年の名曲の数々、時代を経てますます力を増している‘ときめき’、‘邪悪’、‘HALLELUYAH’、‘DESTROY’等は厚みのあるバンドサウンドによってより素晴らしいものとなっていた。これらの曲のように「龍風」というアルバムも時代の年輪を重ねてさらなる力を得て欲しいものだと思った。がんばれ、ガーゴイルっ!


Gargoyle

1、IKUSA 2、死ぬこととみつけたり 3、騒乱節 4、ときめき 5、邪悪
6、時代を知らない子供達 7、タナトス 8、1.618 9、come into flower
10、絶対性理論 11、HALLELUYAH 12、旅の道化師 13、楽園に死す 14、SPARK
15、完全な毒を要求する 16、 GENOM 17、人間の条件

〜encore 1〜
18、NO GAS 19、爆弾中毒

〜encore 2〜
20、MARK

〜encore 3〜
21、DESTROY

龍風

龍風