交流戦全日程終了

交流戦>パは全球団で観客増加 セの増加は巨人と広島のみ


今季初めて行われた交流戦で、パ・リーグの1試合当たりの観客は、今季交流戦前までの公式戦よりも、全球団で増加した。
セ・リーグは増えたのは巨人と広島のみで4球団は減少した。
最も増えたのが西武で、1試合で5000人近くにのぼった。
パ球団にとっては、巨人戦だけではなく、阪神戦もほぼ満員となったことが大きかった。
ビジター試合の観客数を比べると、巨人はセでトップだったものの、阪神との差は1300人弱。阪神は全国的な人気度でも巨人に迫っている。
カード別でも阪神日本ハム戦(甲子園)が1試合平均で4万7280人と最も多くの観客を集めた。
逆にパ球団を相手にしたセ球団は、集客力のある巨人、阪神両チームとの対戦がなかったことが大きく影響し、ヤクルトの5599人を最高に横浜、中日などが軒並み減った形だ。

[6月18日 毎日新聞]


交流戦、全日程が終わった。今までのレギュラーシーズンでは見られたかった対戦が各地で見られるようになったことにより、球団・選手側にも観客側にもそれぞれに大きな収穫があったであろう。
特にホーム&ビジターで計6試合行うことで、普段頻繁には見られない球団を観戦に行くファン(例えば北海道、東北、九州の人がセ球団を、名古屋、広島の人がパ球団を)が増えたのは今後のプロ野球の行方を占うにあたって大きな意味を持つことになりそうだ。
ただ、全体としては相変わらず人気球団の集客力に頼らざるを得なかったことは今後の課題として忘れてはならない。
春先からの絶好調を維持して交流戦トップの成績を残した千葉ロッテ、欲を言えばもっともっと(千葉以外の地域で)アピールして欲しかった。

Jリーグの影響からなのか地域密着の精神がプロ野球ファンにもだいぶ蔓延してきているが、地域密着ということは裏を返すと俺らが村のチーム以外には興味もねえよということにもなりかねない。チーム愛と野球愛のバランスがうまく取れるようにファン、球団、選手それぞれが知恵を出し合って球界の発展へ繋がる方向に進んでいくべきである。