YUKI - TOUR "joy" 日本武道館

yasshiko2005-05-20



待ちに待った5月20日がきた。史上最強の名盤「joy」に伴うホールツアーの最終公演である。由緒正しき日本武道館。決戦の舞台にこれほど相応しい会場はない。
定時に仕事を終え、ちょっと着替えて18時頃に九段下の駅に着いた。当然北の丸公園は人でいっぱい、若干女性のほうが多いか、幅広い年齢層のいろんな人がいた。場外のグッズ売り場に長い列ができていて、正面入り口の金色に輝く公演の看板をバックに写真を撮っている人が多かった。
いよいよだ。自然と気が引き締まり、久しぶりに武道館に入った。
チケットは発売まもなく瞬時にソールドアウトしたようで場内は蟻の入る隙も無く満員。下手より中央よりやや後方の席に着き真っ暗な中で開演を待つ。
開演時刻の19時になったとき、2階席後方から歓声が。後で知ったのだがグレイやキムラカエラがいたらしい。


ステージ上にはとてつもなく大きな金色のスカートが、その中からYUKIが飛び出てきて、オープニングは‘舞い上がれ’だ!予想通りに昔から何も変わらない姿、歌声、10年前に札幌のペニーレーン24で初めて彼女のライブを見た時のことが脳裏によぎる。伸びのある声質がたまらない。予定通りにライブをやってくれて嬉しく思った。


joy」からの曲とこれまでの代表曲を織り交ぜてライブは進行していった。想像していたのと微妙に違う。アルバム「joy」の中では最高に魅力的だった、曲ごとの細かな歌い回し方や声のトーンの変え方がイマイチ表現されきっていない。元気に歌ってくれるのはありがたいと思うが、CDでこれほど上手く色々やってくれているだけに、物足りなく感じた。最強の名曲である‘キスをしようよ’もただの1曲に成り下がってしまって残念。松江潤のギタープレイも、CDほどではなかった。


MCについてもやや個人的には不満に思えた。アオキサヤカやトモチカのモノマネは微妙につまらなかったし、インリンネタまで持ち出されては見ているこっちが恥ずかしく思えてしまった。まあ寒いネタでも許されるのがYUKIの愛嬌であると良い方向に解釈しようか。


そんな中でもさすがはYUKI、感動できる場面は多々あった。‘スタンドアップ!シスター’、‘プリズム’、しっとりめな曲が心に染み入る。特に‘66db’はいつ聴いても感動できる名曲であり、大会場ならではの空気感に息が詰まるような思いがした。この曲が本日のベスト。

アルバムタイトル曲‘JOY’で本編は終了。PVと同じようにショッカーのようなモジモジ君のようなダンサーがたくさん登場し踊りまくる。ヴィジュアル的にも◎だ。


アンコールは新曲の‘ドラマチック’とおなじみ‘ハローグッバイ (CCCD)’。いろんなことがあってツアーは中止になるところであったが出来てよかった、と肉声で話すYUKIの声が耳にこびりついて離れない。とにかく力いっぱい歌い続ける。それがYUKIで、10年前からずっとそんなYUKIが大好きだった。
今後もスタンディングのツアーが続くので心から応援していきたい。

YUKI

1.舞い上がれ 2.Waiking on the skyline 3.スィートセブンティー
4.ファンキーフルーツ 5.サイダー 6.スタンドアップ!シスター 7.プリズム
8.愛しあえば 9.Home Sweet Home(CCCD) 10.ティンカーベル 11.ブレーキはノー
12.キスをしようよ 13.ロックンロールスター 14.ハミングバード (CCCD)
15.長い夢 16.66db 17.Rainbow st. 18.WAGON 19.JOY

encore.1.ドラマチック encore2.ハローグッバイ (CCCD)